伯方・大島大橋をバックにした自転車の写真

【しまなみ海道サイクリング】1日目:今治駅〜大三島

【しまなみ海道サイクリング】1日目:今治駅〜大三島

9月14〜16日まで、2泊3日で行っていたしまなみ海道サイクリング。帰ってきた日にマジで行ってきたよ!という報告に「【しまなみ海道への道】本当にしまなみサイクリングに行って帰ってきた」という記事は書きましたが、今日から1日づつ移動した距離をマップで、訪れた場所を写真で振り返りながら、しまなみ海道サイクリングレポートをお届けします。

スタート前から足が痛い…

初めての自転車での長旅、万全の状態でスタートしたかったのですが、しまなみ海道サイクリングのための準備に松山のサイクルショップに行ったのが、スタートの2日前。その時のことは「【しまなみ海道への道】大洲〜松山間、58.7kmのサイクリングレポート」で書いている通り、結構な距離で最後は、膝もお尻も痛くなって結構なダメージを受けてしまいました…。

そんな状態で、まだ足に疲労感がある状態で家からの最寄り駅、大洲駅から自転車を置いている松山駅(さすがに帰りも自転車で帰る体力はなく、セットアップした自転車は松山に置いていました)まで、列車で移動。
無事に自転車を止めていた駐輪場でゲットして、松山駅で輪行の準備です。

松山駅でトラブル!前輪しか外さない輪行袋で列車に乗れるのか!?

松山駅で東京から来た自転車の先輩(元々DJの先輩だったのですがw)と合流して、しまなみ海道のあるスタート今治駅までは自転車をバラして袋に入れて列車で移動する「輪行」という方法で移動します。

輪行の方法については「【しまなみ海道への道】サイクリング前に輪行とチューブ交換のスキルを習得しよう!」という記事で詳しく紹介しているのですが、私が先日、サイクルショップで教えてもらった輪行の方法は、前輪のみを外して輪行袋に詰める簡単な方法でした。そして、出発前夜に「輪行 JR 前輪のみ」などでググってみたところ、JRの輪行の規則が厳格化されたため、前輪のみを外すタイプでは輪行できないのではないか!?という問題が…。

知らなかった。輪行での見落としがちな落とし穴 | バイシクルライフ:ロードバイクで関西を駆け回る日々

しかし、まずは輪行袋に入れてみてトライしてみないことには話が進まないので、駅前のスペースのあるところで自転車をバラすことに。

松山駅前に置いてマイ自転車

前輪を外して、それをフレームにマジックテープで止めて、と作業を進めていくものの、私のやり方がわるいのか輪行袋に自転車が収まりきらないというハプニングが発生!慌てて購入したサイクルショップに「自転車が輪行袋に入らないんです!サイズあってますか?」と聞いてみたところ、「サイズは1種類しかないので、先日、当店で入れられたものと同じですよ!」との回答が。

焦ってバタバタしている間にも、他のサイクリストは次々と自転車をバラして輪行袋に詰めていきます。それも、その全てが前輪も後輪も外すタイプです。それを見て、マジでこれじゃ乗せられないのでは!?とさらに焦ってしまいます。
しかし、先日入ったのだから、今回入らないわけないだろう、と落ち着いて作業して、どうにか輪行袋には入れることができました。

輪行袋に入れた自転車

よし、これで1度駅の改札に行って乗せられるかトライしてみよう!と切符を買って改札へ。しかし、「袋に収まりきっていないので、乗せられません。」との断られてしまいました。
お店の人には、サドルにもカバーをかければOKだと言われたのに、輪行の規則が厳しくなっているので、やはりダメなようです。そもそも駅にある輪行の注意のポスターにも、

自転車の一部が(サドル、ハンドル等)が露出している場合は、「収納している状態ではありません」

と書かれています。

松山駅の「列車内への自転車の持ち込みについて」の注意点ポスター

そこで、「サドルが収まれば乗れますか?」と質問したところ、「袋から出ていなければ大丈夫です」とのことで、またサイクルショップに電話し「サドルって抜いても良いもんなんですか?」と質問。「大丈夫です」と言われ、早速、サドルをシートポストから引っこ抜いて無事に収めることができました。

輪行袋に入れた自転車

こちらで無事に改札を通過して、駅のホームで先輩たちと合流し、駅の立ち食いそば屋「かけはし 松山店」で私は山菜そば、先輩2人はじゃこ天うどんを食べて、今治へ出発です!

今治駅で自転車を組み立ててしまなみ海道へ!

松山駅で輪行袋に詰めるのは苦労しましたが、組み立てるのは前輪を外しているだけなので簡単です。ボトルと簡易空気入れを装着して、やっと自転車に乗ってしまなみ海道へ!

今治駅前のマイ自転車

意気揚々とスタートしたものの、やはりこぎ始めると足には先日の松山サイクリングの疲れが残っています。そして、私の自転車は街乗り用のクロスバイク、先輩2人はロングライドもお手の物なロードバイク、スピードが違います。
初っ端からその差を実感して、しまなみ海道の上り口の急な坂で早速心が折れそうになりながらも、どうにか最初の橋「来島海峡大橋」を走って、橋からの素晴らしいしまなみの風景を撮ることできました。

来島海峡大橋からの風景

天気も良く、季節もベストで最高なんですが、この時点で私は死にそうになっていました(その最大の原因は、松山サイクリング以外にもあり、あとでわかることにあります)。
ちなみに、しまなみ海道は自転車やバイク、徒歩で移動すると、車と違いずっと橋の上を走れるわけではなく、橋を渡る → 島に下りる → 橋に上る → 橋を渡る…の繰り返しになります。つまり、橋から島へは下り坂ですが、島から橋へは結構な坂道を上ることになり、それを島ごとにクリアーしていかないといけないわけです。坂の定義はサイクリストによって違うようですが、一般的にいうと完全に坂です。

来島海峡大橋を渡り終えて、最初の島である「大島」の「道の駅 よしうみいきいき館」へ到着。

シルバーウィークということで人がかなり多く、いい匂いのする方にいってみると、みんな「海鮮七輪バーベキュー」を食べています。昼からバーベキューをしながらビールでも飲めたら最高なのですが、サイクリングはスタートしたばかりなので、レモン味のソフトクリームを食べて移動することになりました。

道の駅 よしうみいきいき館のレモン味のアイスクリーム

しかし、ここでしまなみ海道マップがあり、そこで展望台を発見されたのが運命の分かれ道でした。「初日は距離も短いし、展望台でも行く?」という先輩、「あそこはマジで無理っすよ!」と断る私。
この展望台、亀老山展望台というのですが、GWに行ったバイクでのしまなみ海道ツーリングで訪れたので、標高307mで坂道続きのため自転車で挑戦して敗退し、押して上り続ける人を「こんな坂、上れるわけないじゃん!」とバイクの後ろの席から見た記憶が強烈に残っていたんです。

でも、残念ながらそれも先輩方の闘争本能に火をつけてしまったらしく、まさかのヒルクライム挑戦!?な展開に。というわけで、私は早々と坂道でリタイアして自転車を押して上っていたのですが、先輩2人も初日からそこまで体力を使うのは2日から辛くなるかもとのことで、途中で止まって待っていてくれました。その地点で少し休憩し、山頂の展望台ではなく目的地の「大三島」に向けて出発することになりました。

この時点でかなり疲労困憊な感じでした…。

再び橋を渡り伯方島へ

展望台は上らなくても、大島にはずっと続く大きな坂道があり、自転車を押している人もちらほら見かけます。

どうにか坂道は1番軽いギアにして、自転車からは降りることなく上って、海沿いの道にでました。海沿いの道は風が向かい風でなければ、平坦な道で気持良く走れます。しかし、そんな道もずっとは続かず、次の島に行くためには橋を渡る必要があり、そのためには橋までの坂道を上らなければいけません。

ヒーヒー言いながら上って、途中で次の「伯方島」に渡るための「伯方・大島大橋」をバックに今回のサイクリングの3人の自転車を並べて写真を撮りました。

伯方・大島大橋をバックにした自転車の写真

1番右の私の右のクロスバイクだけ、スペックが低そうなのがわかってもらえるかと思います。

撮影後はまた少し坂道を上って、バックに写っていた伯方・大島大橋を渡って、伯方島に上陸です!すぐに「道の駅 伯方S・Cパーク マリンオアシスはかた」があるので、こちらで休憩しました。

道の駅 伯方S・Cパーク マリンオアシスはかた

伯方の塩で有名な伯方島。「伯方の塩ソフトクリーム」も惹かれたのですが、そんなにソフトクリームばかり食べていてはお腹が壊れてしまっては困るので、ここでは自販機で買った炭酸の栄養ドリンクを注入して、次の島へ向かいました。

やっと1日目の目的地「大三島」入り

栄養ドリンクが効いたのか、少し復活してまた坂を上って「大三島橋」を渡り、大三島に上陸することができました。そして、しばらくこいで時間も夕方になってきたので、「道の駅 多々羅しまなみ公園」へ。

道の駅 多々羅しまなみ公園

暗くなってしまうと、島は街灯も少なく電気をつけて走っても危険そうなので、この道の駅でご飯を食べることに。なんとここでは、幻の高級魚「マハタ」を食べられるとのことで、いけすで泳ぐマハタを見ながらどうやって食べようかと考えていたら、時間が遅かったようでレストランはクローズしていました。これで本当に幻の高級魚になってしまったわけです…。

そこで夜ご飯は仕方なく、近くにあったサークルKで弁当を買って外の席で海を見ながら食べることに。初日の夜ご飯がコンビニ弁当になってしまったのは残念でしたが、ずっと走って空腹の絶頂だったので、かなり美味しくいただきましたw
ここで夜に軽く飲むお酒とおつまみ、明日の朝ごはんをゲットして、今晩泊まる「今治しまなみふれあい交流館」へ海沿いの道を気持良く走ります。平坦だし、追い風だし、食事をしてエネルギーも補給済なので、ちゃんと到着することができました。

今治しまなみふれあい交流館

今治しまなみふれあい交流館のHPには、

廃校になった小学校を、宿泊施設としてリニューアルしています。

とあるのですが、着いてみると思った以上に学校で驚きました。

この施設、低料金な上に元学校だけあって広く、大浴場まであって、調理室や食堂で自炊をすることも、バーベキューコーナーで自分で釣った魚を焼いて海鮮バーベキューをすることもできるそうでかなりオススメです。もう食べていたので、バーベキューなどはしていませんが、サイクリングの疲れを大浴場で癒して、ビール片手に次の日のスケジュールを確認し、ギアチェンジのコツ、こぎ方のコツを教えてもらって、自転車のポジションの調整もしてもらいました。

ちなみに私が、坂道が続くとすぐにへばって膝も痛くなっていたのは、ギアチェンジの仕方が間違っていて重いギアで無理矢理こいでいたためで、その結果、脚を回すのではなく力んで踏み込むようにこいでいたため、膝に負担がかかっていたからのようでした。

こうして自転車の乗り方も教わったし、次の日も早かったため、30代の男3人でしたが泊まっていた子供たちよりも早く22時くらいには就寝しました。

1日目の反省

初日は最初の輪行から手こずってしまいましたが、自転車で走った距離は今治駅から大三島の今治しまなみふれあい交流館までで、約40kmとたいした距離ではありません。

それでも疲れてしまったのは、松山サイクリングの疲れが残っていたこともありますが、自転車なんて好きにこいでも進むんだから、乗り方なんてどうでも良いと思っていました。しかし、自分の体に合ったポジションで自転車に乗って正しくこげば、疲れもスピードも全く違うようです。

なんでも自己流というのは良くないですね。次の日から早速、教えてもらったことを取り入れて走りたいと思いました。