強制ノマドに続いて、強制在宅ワーク、リモートワークの時代か!?
皆さん、時間や場所に縛られずに働けているでしょうか?
そんなワークスタイルを象徴するような言葉が「ノマドワーカー」だと思うのですが、このサバイブログでは、これまでに「強制ノマド」というタイトルの記事を何本か書いてきました。
【強制ノマド】やっぱりiPhoneが出たあたりから忙しさが倍増した気がする – SURVIBLOG
【強制ノマド】どこでも働けるのに仕事が早く終わらないのはナゼなんだろう – SURVIBLOG
【強制ノマド】回答編:どこでも働けるのに仕事が早く終わらないのはナゼなんだろう – SURVIBLOG
自分の意志で時間や場所に縛られずに仕事できることはいいことですが、スマートフォンやハイスペックなノートPCのおかげで、時間や場所に縛られず仕事をせざるをえない状況になってしまうことを、このブログでは「強制ノマド」と呼んでいます。
そんな記事を書いていたのは、2014年の春頃、ざっくり3年前ほどのことになるんですが、強制ノマドが一般的な仕事にも広がっているような記事を最近よく見かけます。
「強制残業禁止」からの「強制ノマド」や「強制在宅ワーク」
長時間労働や過労が社会的な問題になっていますね。
このような流れを受けて、残業禁止になった企業もあるようですが、結果、こんな事態になっているようです。
働き方改革で増加する「持ち帰り残業」の盲点 | ワークスタイル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
働き方改革で増加する「持ち帰り残業」の盲点 「会社帰りにカフェで仕事するのが習慣に」 …
残業を禁止する、週休の3日にする、長期休暇を取るとようにする。これらのメリットは、終業時刻をしっかり意識する、休みは休まなければいけない。ということで勤務時間の密度が上がり、結果、生産性が上がることで、早く帰れるし、休みも増える。ということでしょう。
しかしこれ、個人でやっている仕事なら結果を出しやすいのかもしれませんが、チームでの仕事となると日本の場合はなかなかうまくいかないような気がします。
仕事ができる人に標準を合わせるのではなく、できない人に合わせてしまうと、この効率アップの方法は破綻するからです。
自分の仕事のスピードをいくら上げても、その仕事が振られるまでの流れが遅かったり、不確定要素が多いなどの理由でやり直しが多いなどがあれば、仕事のやり方全体、場合によっては会社の仕組み全体を変えなければ生産性は上がりません。
そこを変えることなく、“会社での労働時間”を減らしたら、その時間をどこかで補わないといけなくなるのは当然のことですよね…。
日本のリモートワークに自由はない。
さらにこんな記事も話題になっています。
スムーズに在宅勤務ができるコミュニケーションツール、これは欲しいですよ!
ただ、このシステム、監視って言っちゃってますからね…。
これなら会社で働いてる方がマシだと思うレベルです。
なぜ、こんなバカバカしいことになるのか。
それは、仕事を時給換算で考えていることと、ここでも仕事ができない人を基準にしているためです。
同じ仕事量でも、作業をしつつ、適度に休憩も取り、効率良く終わらせることができる人もいれば、ずっとデスク前でかじりついたように作業をしていても一向に仕事が終わらない人もいます。
この後者の方が日本では仕事をよくしている人とされ、残業代がつけば稼ぎも増えるという仕組みなので、仕事ができる人のやる気が起きないわけです。
それをリモートワークにまで取り入れて一体何がしたいでしょう。
それと、仕事ができない人はリモートワークには向きません。
監視して時給換算するシステムではなく、仕事の成果にフォーカスして、リモートワークをやりたくなるし、生産性も実際に上がることを考えたシステム開発をして欲しいものです。
まとめ。
ワークスタイルもライフスタイルも大きく変わっていく過程であることを、最近は肌感覚でも感じます。
しかし、その変化は良いものだけではないですし、自分に合ったものを自分でチョイスする必要があります。
ラジオを聴いていて、「自由とは不安定、不自由とは安定である」。という言葉が聞こえてきました。
そんな言葉を考えさせられる時代だと思います。