先輩フリーランサーに聞いた「フリーはノマドになるべきですか?」
先週の木曜からの4泊5日で行ってきた東京出張で、フリーランスの先輩方にフリーになってからの疑問や質問をぶつけてきたので、その解答を紹介する先輩フリーランサーに聞いたシリーズ第2段は「フリーはノマドになるべきですか?」です。
第1弾の「フリーになって最初に大変だったことは?」では、フリーランスになった多くの人が体験するであろう、仕事量やスケジュール管理、お金の問題についての先輩フリーランサーの体験談をご紹介しました。
フリーランスになってみて初めて感じる会社員時代には想像もしなかった大変さがあるわけですが、そんな理想と現実のギャップの1つが、「フリーランスは思ったよりもフリー(自由)じゃない!」ということではないでしょうか。
フリーランスになれば、時間も場所も選ばずに、まさにフリーに仕事ができる!そんなはずだったのに、現実は仕事に追われて休みが取れないし、会社員時代よりも旅行に行ったりもできなくなった、という方も多いかもしれません。
ここで挙げたキーワード「時間も場所も選ばずに仕事ができる」ですが、どこかで聞いたことのあるフレーズです。もう、使い古された感の否めない「ノマド」のイメージと一致する言葉です。
ということはフリーランスは、ノマドになれば時間も場所も選ばずに仕事ができて幸せになれるのでしょうか?そんな疑問を先輩フリーランサーにぶつけてみました!
フリーランスはノマドが嫌い!?
いきなりですが、ワークスタイルとしてはフリーランサーのWEBデザイナーはノマドになりやすい職種上位だと思うのですが、以外にも話を聞いてみるとノマド嫌いな方が多いのが事実なようです。
理由としては明確で、ノートPCあれば、いつもでどこでも仕事ができるんだよね?とクライアントから思われてしまうと、「時間も場所も選ばずに仕事ができる」ということがフリー(自由)ではなく、仕事漬けの状態になってしまうからです。
実はサバイブログでも、この問題については以前から「強制ノマド」ということで取り上げており、記事も結構な数書いています。
iPhone向けOffice系アプリで強制ノマドに拍車かかるか!?ノマド, ワークスタイル …
その名の通り、自分の自由ではなく、強制的にノマドワークを強いられるため、時間も場所も選ばずに働き続けないといけないという意味ですが、カフェでも移動中でも仕事ができるというノマドワークのメリットが完全に裏目に出てしまった結果だと言えるでしょう。
強制ノマドからの脱却は難しい
1度、ノートPCがあれば時間も場所も選ばずに働ける人(強制ノマド)だとクライアントから認識されてしまうと、なかなかそのイメージを払拭することは難しいようです。
週末や休みの日に外出をしていても、あいつはノートPCを持っているだろうから修正など対応できるだろう、と思われると外出先でも旅行先でも完全なオフにはなれず、連絡がくれば作業をしなければばらない状態になってしまいます。
だったらノートPCを置いていけばいいじゃないか!という話になるのですが、今はほとんどの人がスマホを持っている時代です。スマホでデザインやコーディングはできませんが、メールやメッセージを受け取て画像やサイトの確認はできてしまいますから、家に帰ってPCを見ないと確認できません…、ということは通用しません。
それに場合によっては、こんなに連絡がくるならノートPCを持って行って作業した方が早かった、という経験がある先輩フリーランサーもいました。
しかしそれでは、強制ノマドからの脱却はできませんし、仕事量やスケジュール管理とも絡んでくる難しい問題です。
ノマド化するなら職業は旅人になれ!
最初にアンチノマドな意見から紹介しましたが、WEBデザイナーがノートPC1つで仕事仕事ができることは確かですし、移動して色々な場所に訪れて色々な人と会うことで、刺激を受けて仕事にもフィードバックできることも確かです。
そして、そういうワークスタイルを実現させている先輩フリーランサーもいますし、東京出張でも会うことができたので、このノマド問題について聞いてみました。
すると返ってきた答えは、自分は旅人で移動することがベースにあるということでした。
ちょっとふらっとカフェで作業をしたり、たまの休みにもノートPCを持ち歩くということではなく、常に旅をして移動をして、その中で仕事もこなしていく。誰にでもマネできるワークスタイルではありませんが、本気でノマド化するなら職業は旅人だ!くらいの気持ちが必要なのかもしれません。
ツールもノマド化に最適化
しかしノマド化で1番気になっていたことが、PCのディスプレイの大きさです。
ノートPCの大きさは大きなものでも15inchくらいが、重さも考えると日々持ち運ぶには限界でしょう。
もちろん15inchのMacBook Proなど、それでコーディングもデザインも行えますが、もっと大きなディスプレイの方が作業はしやすいに決まっています。
だったらノマドって効率が落ちてしまうのでは?という疑問が昔からありました。
この疑問も旅人の先輩フリーランサーに聞くと、一刀両断で解決しました。
「旅をすることが軸なので、あるもので最大限にやるしかない」というシンプルな答えが返ってきて、まったく自分の考えていた次元とは違う答えに、ノマドに本当になれる人はこういう人なのか!と納得しました。
そもそもオフィスで働く、定住するという考えではないので、そういうものとノマドを比較していた時点で自分の考えでは答えを導けなかったのだと思いました。
まとめ
これまでサバイブログでも何記事も書いてきたWEBデザイナーのノマド論争が、アンチノマド派とノマドを実践する職業旅人という先輩フリーランサーに直接話を聞けたことで、解決したと言えるかもしれません。
ノマドというワークスタイルに対しての向き不向き、自分の仕事に対するスタンスや生き方、そういうことを総合的に考えて、成功や失敗を繰り返しながら、自分のフリーランスのスタイルができあがっていくわけです。
まだ1年未満の自分のフリーランスのワークスタイル、これからもどんどん変化していくと思うので、その変化自体も楽しみながらサバイブログでも情報発信をしていきたいと思います!