夏のスキルアップ!フリーのWEBデザイナーにオススメの書籍まとめ
フリーランススタート当時は、週に1、2冊は本を読むという目標を立てて、実行できていたのですが(仕事が少なかったため)、最近は仕事も少し増えてきたので、なかなか読書の時間が取れていません。
しかし、Amazonや本屋行ってみると、良さげな新しいWEB関連の書籍が多く出ていたので、この夏にスキルアップした(特にフリーランスの)WEBデザイナー向けのオススメ書籍をまとめてみました。
WEBデザインの基礎を復習して新しい知識も身に付ける
日々進化しているWEB、コーディング方法などもどんどん新しくなっています。しかし、案外、基礎的な部分が抜けていてコーディング中に迷うこともありますし、やはり、新しい技術を知らないせいでムダな記述をしているようなこともあります。
この夏に基礎の復習から、WEBの新常識、新しいワークフローまで学んでみてはどうでしょうか。
【背景や理由を知ることで、一生役立つ応用力が身につく】
Webサイト制作で「本当に必要な正しい基礎」を伝えるWebデザインの入門書です。8章構成で、WWWやインターネットの仕組みを皮切りに、HTMLとCSSの技術的な解説、小規模のWebサイトを公開・運用するまでの基礎知識を、わかりやすく解説しています。本書の特長は、基本知識や制作技術の解説とともに、「なぜ、そうするのか?」といった背景や理由を丁寧に説明している点です。ツールやテクニックは常に変化しますが、ずっと変わらずに役立つような未来のWebサイト制作にも対応できる「考え方」を織り込みました。
今まで理由もわからず記述していたようなことが、丁寧な説明でしっかり解説されている本です。ずっと手元に置いておけそうなWebデザインの教科書です。
【いまのWebデザインのトレンドがこの1冊でわかります。】
実際に現場で役立つトピックを厳選しており、デザインやレイアウトの流行の手法から、コーディング、プロジェクト管理やSEOなどの運用面まで、Web制作に携わる方々が知っておくべき最新情報を網羅しています。「最近はどんなレイアウトが流行っている?」「HTML5とXHTMLのどちらで制作するべき?」といったよくぶつかる疑問を解消し、Web制作の「いまの常識」を体系的に理解できる1冊です。
新しい技術を使いたいけれど、IEの旧バージョンの対応もあったりと、本当にWEBの進化の移行期で迷うことや悩むことが多くあります。そんな時に役立つ情報が多く書いてありました。サイトを作る前に読んで、クライアントとの打ち合わせの時に対応ブラウザを決めて、どんな技術を使うのかを考えるのにも役立ちそうです。
【Webサイトの制作ディレクションを行う方に向けて、制作ワークフローとディレクションにまつわる最新トピック・重要項目を集めて解説したものです。】
日進月歩で変わる制作現場の状況に対応していくため、制作をディレクションする方に身につけていただきたい知識・ノウハウを現場視点で集め、1冊にまとめたのが本書です。
先程紹介した本の2です。こちらはよりディレクションや新しいWEB制作のワークフローに特化した内容になっています。地方でフリーのWEBデザイナーをしていると、肩書きがデザイナーであれ、コーダーであれ、会社に属しているよりも自分やらないといけない仕事の範囲が広くなりがちです。ですから、ディレクター目線で仕事を進めるためのスキルを身に付けるために持っておいて損はない1冊です。
SEO対策、アクセス解析も身に付ける
地方のフリーのWEBデザイナーは、幅広く仕事をカバーしなければならないという話でいうと、コーディングをする前段階からのSEO対策の知識や、サイト公開後のアクセス解析の知識が必要になってくることもあります。単にWEBサイトを作って終わりということではなく、しっかりと育っていくサイトを作るためには、WEBデザイナーにとっても、より重要な分野になっていきそうです。
ネットで調べたテクニックだけを実践してSEOをしたつもりになっていませんか? SEOとは、ユーザーとサイトをマッチングさせることです。サイトに訪問するユーザーの目的とサイトを運営するこちら側の目的。この2つの「目的」を達成するには対策すべきキーワードの選定とサイトの構造が何より重要です。また、業種ごとのサイトマップやキーワードマップなどすぐに使える豊富なサンプルも用意しています。はじめてSEOを学ぶ人にぴったりの教科書です。
SEOの入門書といえば、こちらが評価が高いようです。ひとまず最初の1冊として買ってみようと思っています。
「Googleアナリティクスで何を見ればいいのかわからない」という悩める企業のWeb担当者に向けて書かれた一冊です。
常に機能追加を続けるGoogleアナリティクスですが、分析の考え方さえ身につけておけば、何も怖くはありません。一冊を通して読めば、一人では見落としがちな大事な初期設定も取りこぼすことなく設定でき、混同しがちな「セグメント」「アドバンスフィルタ」「ディメンション」の効果的な使いどころも順序立てて理解できます。
アクセス解析をするにはGoogleアナリティクスを使いこなせるに越したことはありません。しかし、しょっちゅうアップデートをするし、そうすると画面も変わってなんのことやら…、というけ意見をしたことのある方も多いと思います。こちらの本は、Googleアナリティクス始まって以来最大のアップデートと言える、最新の「ユニバーサルアナリティクス」に対応。とあるので、その辺りを考えても良い本なのではと思っています。
豊富な事例と、明日からできる施策の数々をがっつり詰め込んだ、濃密な1冊!
本書はWebサイトのコンバージョンを増やすための主要施策の分析方法と改善の考え方をまとめた書籍になります。筆者の4冊目の書籍となりますが、最も「施策」と「実践」を意識した一冊です。
こちらは8/23に発売の本ですが、SEO対策やアクセス解析の本は、先程のGoogleアナリティクスのアップデートの件のように、新しいものの方が良い傾向がありますので、こちらの本も気になっています。
事業や仕事の仕方を見直す
フリーランスをスタートしてから、右も左もよくわからないまま、色々と試行錯誤してこれまでやってきました。そろそろ、単に仕事をこなすというより、個人事業主ではありますが、これからの事業のプランを考えたり、これまでの働き方のムダなどを見直すタイミングかと思っています。
事業計画書の作り方をマンガと解説の組み合わせで学べる本です。
ストーリーの主人公は、実家の造り酒屋を継ぐことになった花垣碧、28歳。謎の人物・小篠に教えを受けながら、7つのステップに沿って新規事業を計画し、造り酒屋の再興と町おこしを目指します。必要な数字を入れるだけで収支が簡単に計算できる、事業収支計画ファイルをダウンロードできるサービスも付いています。
難しそうなことはマンガで学ぶのが1番でしょう!評価も高く、取っ付きやすそうなので事業計画に関しては、この本を買ってみようと思っています。
どうすれば効率よく無駄を減らし、時間を節約できるのか?という永遠のテーマを14日間で解決する1冊。仕事における「見つからない」を排除し、成果とお金と時間を生み出す、忘れることで結果を出す頭の整理術。
この手の本は腐るほど出ているんので、当たり外れや自分に合う合わないもあると思いますが、何気なく立ち読みした結果、これは買うしかない!と思いました。WEBデザイナーであれば、Dropboxやevernoteなど、オンラインでのデータ管理、情報管理ツールは何かしら使っている方が多いと思います。そういうツールを使っている人に取っては目から鱗の時短術が数多く紹介されています。そんなものは使わん!という人には合いませんが、私はハマりました。
メディアやSNSの今後の展開を考える
最後にこれからの社会について、メデイアや広告、ITやWEBの切り口で考えるの最適に本を4冊紹介します。移り変わり激しいこの業界、目先の技術やトレンドに振り回されることなく、時代がどう変化しているのかを掴むスキルも重要ではないでしょうか。
広告・メディア業界人はもちろん、企業経営者、マーケティング担当者も必読の一冊。
「人を動かせない時代」に「人を動かす」ヒントがここにある!
結局メディアは人を動かす力があるのか、もうないのか、気になる問題であり、そのヒント是非知りたいと思ってしまいました。「MEDIA MAKERS」を書いた田端氏の本ですから、読んでおいて間違いないでしょう。
会社と家族だけでは生き残れない。広く浅く「つながる」ことが、これからのセーフティーネットになる。消滅しない人間関係の築き方。
広く浅く「つながる」ことと言えば真っ先に頭に浮かぶのがSNSです。私もSNSやネットのつながりから仕事を発注してもらうこともあり、どうにかフリーランスとしてやっていけている面もあり、それはまさに自分のセーフティネットと言えるものです。その辺りも深く掘り下げていけそうなこの本。じっくり読みたいです。
グーグルが予測できない言葉を手に入れよ! 統制されたネット時代に「かけがえのない生き方」は可能か? 著者初の挑発的人生論
人間関係を大切にするな! 友人に囚われるな! 「かけがえのない個人」など存在しない。私たちは考え方も欲望も今いる環境に規定され、ネットの検索ワードさえもグーグルに予測されている。それでも、たった一度の人生をかけがえないものにしたいならば、環境を意図的に変え、グーグルに与えられた検索ワードを裏切っていくしかない。それを可能にするのが身体の移動であり、旅であり、弱いつながりなのだ―。人生に自由と強度を与える「偶然性」と「ノイズ」へ向かう道筋を示す。
佐々木氏の「自分でつくるセーフティネット」で言われている、広く浅く「つながる」こと、ともつながっていきそうなこのタイトル。同じタイミングで、この2冊が発売されたのも偶然ではないような気がします。どちらも読んで、両氏の考え方の相違点なども探っていきたいと思います。
まとめ
WEBの仕事をしていて感じるのが、それが本当に幅広い分野にまたがっていることです。デザイン力、コーディング力、マーケティング力、解析力、(できないけれど勿論プログラミング力も)こんなにやらないといけないことや、勉強しないといけないことが多くあるのかと驚いてしまいます。
しかし、これらは分業はされていても分断されているものではありません。それぞれを学ぶことによって、様々なスキルや情報が補完され、それらは今の時代を生き抜く力にもつながっていくように感じています。
1つの分野を掘り下げていくことも大切ですが、体系的に学ぶことの方が自分には合っているのでこのようなチョイスになりました。1冊ずつ、ちゃんと読破してサバイブログでレビュー記事を書きたいと思いますので、そちらもお楽しみに!