【フリーランスのお金の疑問】税務署の無料記帳指導を受けてみた(第1回)

【フリーランスのお金の疑問】税務署の無料記帳指導を受けてみた(第1回)

【フリーランスのお金の疑問】税務署の無料記帳指導を受けてみた(第1回)

笑顔の先生

前に「【フリーランスのお金の疑問】税務署の無料記帳指導は役に立つのか」という記事を書いていたのですが、先週の土曜に実際に第1回目の無料記帳指導を受けたので、その感想を書いておきます。

復習:税務署の無料記帳指導とは

前に書いた記事で説明しているのですが、簡単に税務署の無料記帳指導とはなんなのかを簡単に説明しておきます。

一言で言ってしまうと、「青色申告を申請した人に税理士が無料で記帳指導してくれるもので、費用は税務署が負担している。」というものです。

つまり、個人事業主として開業届けを出して、税金が安くなるから青色申告だ!と申請したものの、簿記の知識も0で日々の記帳をどうして良いかわからない(今はだいぶ理解してますがw)私のような人にぴったりの仕組みだったわけです。税理士さんの数も限りがありますから、申請すれば全員が受けられるというものではなさそうですが、私は今年の1月の上旬に開業届けと、青色申告の申請書を提出しに行って、その場で無料記帳指導のお願いもして、すぐに受けられることが決まりました。

このような仕組みがあること自体、知らない人の方が多そうなので、申し込めば高い確率で受けられる気もします。特に私の住んでいるような田舎では、個人事業主として開業する人の数自体が少ないので、受けられない心配はあまりしなくても良さそうです。せっかく便利な制度があるのですから、しっかり活用しましょう。

税理士さんが家にやってきた

東京なら打ち合わせができる洒落たカフェで、MacBook Pro片手に記帳指導を受けるというのもありかもしれませんが、そもそも近所にカフェがないので(おばちゃんが集まって雑談するような喫茶店ならあります)、実家の仕事場、用は私の部屋で記帳指導を受けることになりました。

まだそんなに売上もないのに、家まで税理士さんに来ていただいて、記帳指導を受けるというのも少し緊張しましたが、色々と突っ込んだ質問に本音で答えていただいて、ためになる知識を得ながら楽しい時間が過ごせました。

それでは、その中で特にフリーランスに役立つお金の話をご紹介します。

税務調査で問題になるとすれば家事按分

フリーランスをスタートするにあたり、1冊くらいはお金関係の本を読んでおけば(私はすでに3冊よみましたがw)、あとはググったりすれば、何が経費になって、何が経費にならないか、というようなざっくりした感覚はわかると思います。

簡単にいうと事業のために使うお金は経費、それ以外の生活にために使うお金は生活費なので、経費ではありません。

例えば、仕事のために買ったデザイン書は明らかに経費ですし、家で食べる食事の食材は生活費です。このようにわかりやすいものは良いのですが、例えば光熱費のように仕事でも生活でも使うものは、それぞれの使用の比率を考えて分けて、じゃあ、自分はデザイナーでずっとパソコンを使っているから経費7:生活費3で電気代のうち7割は経費にしよう、と事業に使った分と生活費の分を分けて経費にすることを家事按分といいます。

しかし、この家事按分、同じ光熱費のような項目でもその人のワークスタイルなどによって、全然違ってくるわけです。私の場合は実際にかなりの時間をPCの前で過ごしますから、気持ち的には9:1くらいで経費にしたいところですが、それでは税務調査がきた場合に、「ずっとPCの前にいるからといって、仕事以外に遊んでいる時もあるでしょ?」と突っ込まれるかもしれません。
それに、例えば作家で原稿は紙に万年筆で書くんだ!という人が、7:3で経費にしようとしても、「あなたそんなに電気使ってないでしょ!」と言われてしまうかもしれません。

このように人それぞれで違うし、税理士さんによってアドバイスも違うかもしれません。このような場合の考え方としては、「常識の範囲内で自分が経費だと思ってそれを税務署の人に説明できるなら、経費にすればよい」というのが、私のところにきてくれた税理士さんからのアドバイスでした。

せっかく、事業に使ったお金は経費にする権利があるんだから、それはしっかり活かすべきで、もし、税務調査がきて、「それは経費にし過ぎでしょ!」となればその時に払えば良いし、それでも非常識なことをしていなければ、その時に払う額は微々たるものなのだから、ということでした。
納得のアドバイスですが、ここでのポイントは「非常識なことをしていなければ」という点です。なんでも経費でいけるでしょ!というようなスタンスで、税務調査なんてこないよ!と無茶苦茶なことをやっていると、実際にきた時にかなりの額を支払うことになる可能性があるということでしょう。

クラウド会計ソフトの対応はどうだったか

税理士さんの方でも「freee」の無料登録をして少し触ってみたそうですが、それはやはり、色々口座やクレジットカードを同期して実際に使ってみなければfreeeの良さは実感できませんし、細かい操作方法についてはわからないとのことだったので、freee自体の話はほとんどせず(自分の方が詳しそうだったので)、会計自体の話をした形になりました。

これは最初から税理士さんにも言われていたことで、自分もそれがそれが良いと思っていたので、結果的に非常に有意義な時間を過ごすことができました。

それじゃあ、クラウド会計ソフトの使い方はどうするの?

そこは私は、仕事のクライアントであり、顧問税理士もやっていただいている、「クラウド会計ソフトに特化した税理士事務所」廣升健生税理士事務所でお世話になっています。

丁度、私のデザインした「一般的な会計事務所がMFクラウド会計、freeeの導入をためらう3つの理由」というランディングページで、クラウド会計ソフトの導入のメリットも紹介しているので、今年からフリーランスをスタートしたけれど、まだ会計のことはわからず、とりあえず領収書をもらっているだけで、不安…。という方や、freeeの無料登録はしたけれど、使い方がわからず放置しているような方は、1度こちらのランディングページを見ていただけると、参考になることがあると思います。

廣升健生税理士事務所 | 一般的な会計事務所がMFクラウド会計、freeeの導入をためらう3つの理由

廣升健生税理士事務所 | 一般的な会計事務所がMFクラウド会計、freeeの導入をためらう3つの理由

年末あたりから急に焦ると大変なことになる可能性大なので、今のうちからfreeeあたりをマスターしておけば、確定申告も乗り切れると思います!

まとめ

ずっと会社員をやっていると、会計のことなんてはっきり言って最初はちんぷんかんぷんです。ですから、せっかくある税務署の無料記帳指導という仕組みや、freeeのようなクラウド会計ソフトを導入することは、本業に使う時間をしっかり確保するためにも有効な手段です。

私は今のところ、会計の知識は税務署の無料記帳指導、freeeのテクニックなどは廣升健生税理士事務所で、それぞれレクチャーを受けて良い感じなので、また途中経過も報告しながら無事に確定申告ができるまで、がんばります!