iMacのあるデスク

デザイン作業をスケジュール通りに終わらせる方法

デザイン作業をスケジュール通りに終わらせる方法

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地元の専門学校でデザインの授業の講師をスタートさせたので、生徒には「スケジュール通りに作業を進めましょう!」と言う立場ですが、これが実際の仕事となるとなかなか上手くいきません。

もちろん、締め切りが守れないということではないのですが、この作業は何時までに終わらせて次はこれをやろうとか、この仕事は何曜までは終わらせて週末は休もうと思っても、なかなかスケジュール通りには物事は進まず、予定よりも遅れた帳尻を合わせるために遅くまで働いたり、週末も仕事になったりということもあります。

デザインの仕事は、オープンとクローズの時間があるような仕事ではなく、仕上げないことには終わらせられないので、そんなスケジュール通りになんていかない!という側面があるのは確かですが、そんなことを言っていてはフリーランスでも一生休めなくなってしまうので、今回はデザイン作業をスケジュール通りに終わらせる方法を論理的に考えてみたいと思います。

時間が読めない作業と読める作業の違いを理解する

デザイン作業と一口に言っても、その作業をスケジュール管理の視点からみると、スケジュールを立てづらい作業とスケジュールが立てやすい作業とに分けることができます。

スケジュールを立てづらい作業

これは、最初のアイデア出しやデザインの方向性やトンマナを決めること、それらをもとにデザインの参考になる資料や素材を探すことが当てはまります。

こんなことを言ってしまっては元も子もないないのですが、アイデアは出てこない時には出てきません。デザインの方向性もすんなり決まることもあれば、クライアントとのやり取りも含めて話が二転三転してなかなか決まらないこともしばしばあります。
資料や素材も、参考になるものや使えるものがなかなか手に入らないこともあります。

つまりこれらの作業に関しては、早く取りかかっておくことが重要です。この段階では特に窓口になる方やクライアントとのやり取りも多いので、仕事に関わる方全員がこのフェーズは早めに取りかかるということを意識して、制作側としては必要なものなどは早めに相手に伝えておくこともポイントです。

時間の読めない作業は早く取りかかって、時間が読める状態にまでしておく。そして、この段階でデザインの方向性やトンマナなどがしっかりと決まっていれば、このあとの制作作業でも迷う時間が減り、スケジュール通りに進めやすくなります。

スケジュールを立てやすい作業

一方こちらに当てはまるのは、制作の実作業です。デザイナー制作は、A4 8ページの冊子やWEBデザイン10ページなど作業の単位がありますから、自分の中でそれぞれの単位に対してかかる時間の感覚を正しく理解しておけば、これらはスケジュールが立てやすい作業ということになります。

このWEBデザインならば、1ページあたり3時間でできそうだから10ページだとすると30時間かかるので、他の仕事との兼ね合いや少し余裕をもって5日くらいで仕上げる計算でスケジュールを立てようといった具合です。

しかし、この場合に気をつけないといけないのは、そもそもその計算が正しいかどうかです。計算では1ページあたり3時間のはずが、やってみると1ページ作るのに5時間かかってしまった。この2時間のズレが10ページだと20時間になります。改めて計算して思いましたが、20時もズレていたのではそれは徹夜もすることになるな、とこの記事を書きながら実感しています。

こんなことにならないためには、最初の1ページを早くとりかかって、正しい作業時間を把握しておくことや、普段から作業の時間を計って自分の作業スピードをある程度正確に把握しておくことが良いでしょう。

スケジュールは余裕をもって立てる

こういう改めてデザイン作業のスケジュールについて考えてみると、時間が読めない部分が多く確かにスケジュールが立てづらい傾向があることもわかりました。

ですから、スケジュールは余裕をもってたてることが最初の段階では1番大切なことでしょう。そして、少し先の仕事であっても思った以上に時間がかかることはよくあるので、とにかく少しは手を付けておいて作業時間の概算が出せる状態にまでは持っていくことも重要です。

まとめ

書きながらこれは授業で話すのにも良いことかもしれない!と思ったりしていますが、方法がわかっても実践できないとスケジュールはむちゃくちゃになるので、まずは自分がこういう意識を改めて持つようにします。

ブログは、このように自分の問題や課題について考えて、解決方法を導きだすのにも使える、というわけでブログの良さがわかったところで、投稿したら作業にもどります。