悪巧みをする男

良い子のみんなはマネしちゃいけないクラウドソーシングの裏の楽しみ方

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悪巧みをする男

相変わらず仕事の量が不安定なフリーランス、空いた時間は上手く活用してクラウドソーシングの案件に応募しています。先日は、色々と試行錯誤してコンペに応募したら久々に採用されたのでやる気も高まっています。

デザイン系の案件で1番多いのは、やはりロゴのコンペです。登録しているクラウドソーシングのサービスからは、毎日、こんな案件がありますよ!とメールが届きますので、日々チェックしています。案件の制作をしなくても、クラウドソーシングに応募された作品は、非公開案件でなければ大半は誰でも見ることが出来るので、時間が空いた時にチェックするだけでも、自分が制作する時の参考になります。

しかし、毎日のように多くの応募作品を見ていてどうしても気になってしまうのが「とんでもロゴ」の存在です。時にはあまりにもインパクトがあるので、目を奪われていまうことすらあります。今回はそんな「とんでもロゴ」とは何かをご紹介します。

何の目的で作っているのか謎

クラウドソーシングの中でもロゴのコンペは、Illustratorなどのドローイングのソフトが多少使えれば、作って誰でも応募することが出来るので、そのクオリティは千差万別です。多くの応募作品を見ていると、制作者のプロフィールも見れるので、大体どんな方が応募しているのかわかるようになります。代表的なものを別けてみるとこのような感じです。

  • 現役のプロ
  • 職場は引退した元プロ
  • 主婦などでソフトは使えるセミプロ
  • デザイン系の学生
  • 完全なアマチュア

思い付く感じで別けてみると、こんなところでしょうか。プロ、セミプロの作品はクオリティを見ればわかりますし、とりあえず作ってみて応募しました。という感じのものはアマチュアの場合が多いです(コンペなので、アイデアが面白い場合などアマチュアでも勿論選ばれることはあります)。

しかし、「とんでもロゴ」の場合はこのどれに入っているかも不明です。作るのにそれなりに時間がかかっていそうなんですが、発想がぶっ飛び過ぎていて、どう考えても100%選ばれることはないでしょう。それにも関わらず、サクッと作って応募したのではなく、自分の世界観を貫いている。そんな作品が私の考える「とんでもロゴ」です。

見つけるとつい得した気分になってしまう

そんな「とんでもロゴ」を見つけると、大体その作者の他の応募作品を見にいきます。悪趣味だと思われるかもしれませんが、当たりの場合は数々の素晴らしい「とんでもロゴ」に出会えることになります。

ロゴとしての機能は全く果たしませんが、そのあまりに無意味な芸術性は、現代アートか赤瀬川源平氏の言うところのトマソン的でもあり、「超芸術トマソンロゴ」といっても良いかもしれません。一部の人しか見ないクラウドソーシングの応募作品ではなく、MOMAでも飾って欲しいようなものさえあります。

お見せできないのが残念です

最初に書いたように、クラウドソーシングの応募作品は、非公開のものでなければ特にアカウントを作ってログインしたりする必要もなく、誰でも見ることが出来ます。ですから、NAVERまとめにでもまとめて、みなさんに紹介したいところですが、流石にそれは自分もクラウドソーシングで仕事をしている身としては、倫理的にも問題があります。みなさんご自身で、クラウドソーシングをネットサーフィンして、自分だけのお気に入りの「とんでもロゴ」を発見してみてください。

徐々にメジャーになって登録者もどんどん増えているクラウドソーシング。この先、さらなる「とんでもロゴ」が出現してくることは言うまでもありませんから、今のうちに個人的にストックしておくと、将来、以外な価値が出るかもしれません。

コンペの応募作品づくりの休憩中にでも、あなたも「とんでもロゴ」を探してみてはいかがでしょうか?