concrete5の勉強会に行って感じたWebデザイナーの知識について
元々グラフィックデザイナーからスタートしているので、コーディングは得意とは言えませんし、さらにデザインの領域からは離れるCMSの構築やPHPなどのプログラムになると、苦手からなんのこっちゃ!?という感じにはなってしまうのですが、「松山で「concrete5」というCMSの勉強会があるから来ませんか?」と誘っていただいたので、わからないけれど地元にまだWeb関係の知り合いも少ないし行ってみよう!ということで行ってきました。
結果、自分や自分の抱えている案件で出来たらいいのに(出来ないよね…)と思っていたことが実現可能なCMSだったので、とても収穫のあった勉強会でした。
concrete5という名前は聞いたことがあった
日々、feedlyに登録しているサイトやGunosyなどから情報収集は行っているので、concrete5という名前自体は目にしたことがありました。その中でも記憶に残っていたのは、LIGの書いていたこの記事です。
直感的にサイト制作ができるCMS「concrete5 」のセミナーイベントを開催しました | 株式会社LIG斜め読みはしたものの、CMSと言えばWordPressでしょー、まだWordPressすら使いこなせてないのに、他のCMSを勉強するなんて無理無理、と思いながらページを閉じたような気がします。
しかし、改めて今回の勉強に行くことになってこの記事を読んでみると、
concrete5は直感的に操作できるCMSです。
というのも、ページをプレビューしたまま編集できるのです。
ページに配置したコンテンツの順番をドラッグ&ドロップで自由に並び替えできたり、レイアウトを変更できたりします。
というところが気になり、確かにそれは良いなぁと思ったのと、たまたま数日前からWordPressの勉強というか、復習というかを始めたところだったので、タイミング的にも良いかと思い、理解できないかもしれないけど行ってみよう!と思ったわけです。
本当に直感的に操作できるCMSだった!
松山のナナサンというホームページ制作会社で、千葉からねこみみ隊長さんを講師に招いてのconcrete5勉強会だったのですが、内容がとてもわかりやすく、見ているだけこんなに簡単にWebサイトが作れてしまうのか!と思えるCMSでした。
冒頭でも書いたようにグラフィックデザイナーがWebデザインもやるようになって最初にぶつかる壁が、直感的でない、ということです。
例えばIllustratorで四角を書けばそれは四角ですし、テキストをボックスに流し込めばテキストボックスが出来ます。そして、それらを直感的に組んでいけば(クオリティは別として)なんとなくレイアウトは出来てしまうものです。
しかし、これがWebとなるとそれらもソースコードで記述していかないといけないわけですから、まったく直感的ではありません。
そりゃ完全にWebは素人の人がソースコードを見ながら書き換えて更新するのは難しいよなぁ、ということでブログ感覚で更新できるCMSの需要が増え、その中でもCMS = WordPressでしょ!となっているわけですが、問題はWordPressでの更新は直感的なのか!?ということです。
WordPressは紐付けないといけないことが多すぎる
このサバイブログもWordPressでできていますが、このようなブログであればWordPressで制作すると、非常に更新が便利です。
基本的にやることといえば、記事を書いてその記事の該当するカテゴリーにチェックを入れて、もっと整理をしやすくするために内容に合うタグも付けて投稿する、というくらいです。
こういう構成のもの、ようはブログですね、は本当に得意なWordPressですが、やはりブログを作るCMSという作りなので、コーポレートサイトなどの普通のWebサイトが更新しやすいか、といわれると正直サイトが複雑になると結構難しいと思います。
ようはブログでいう記事を書くところが、コーポレートサイトのコンテンツごとにあるようなものですから、更新するコンテンツが多いと、ここに新しい情報を投稿するにはどこに書けばいいのかわからない、ということになって更新されず放置されてしまうWordpressサイトが多いことも事実です。
つまり、更新箇所とそれを更新するには(管理画面から)どこに書けば良いのかという紐付けをしっかり理解していないと更新できないので、更新コンテンツが多ければ多いほど、その紐付けも多くなり、まさに紐が絡まった状態になってしまうわけです。
それならコンテンツが直で編集できればいいじゃない!
なんてわかりやすい解決さくでしょう!管理画面ではなく、実際のサイトのレイアウトから、直接編集したいところをダイレクトに編集できてしまえば、WordPressでコーポレートサイトを作ったときに起っていた紐付け問題は解決です。
そして、それらのコンテンツをIllustratorでオブジェクトを動かすように移動したりコピーしたりできたりしたらどうでしょう、なんか直感的に触っていればなんとなくWebサイトが完成してしまいますよね!
それが出来るのがconcrete5なんです!まさに「管理画面がややこしいなら、直接編集しておしまい!」というマリー・アントワネット的CMSと言えるでしょう。
制作フローもデザイナー向きかも!
こんな直感野郎なconcrete5ですから、Webサイトのワークフロー自体が変わってきます。
ワイヤーフレーム的な物を作ってconcrete5化してしまえば、あとは直感的に直でコンテンツを流し込んだり組み替えたりすればWebサイトの大枠は完成してしまいます。
そして装飾に関しては気が済むまでCSSでいい感じにしていけば良いわけですから、デザイナーとして理解しやすいワークフローですし、作業の分業化やスピードアップにもつながるのではないでしょうか。
しかし、まだコーダーの間でもconcrete5はそこまで知名度があるわけではないようなので、パートナーのコーダーさんにも習得してもらいつつ、自分自身もマスターしたい!と思える勉強会だったわけです。
Webデザイナーに必要な知識とは
concrete5の特徴や出来ることの概要を勉強会で教わって感じたのは、WordPress化した方が良いサイトもありますが、明らかにconcrete5化した方が良いサイトもある!ということです。そして、その判断は誰がするの!?という話です。
私はWebサイトを丸ごと受ける時にはディレクションもしているので、結局、このようなWordPress、concrete5、どっちを使うの?という判断も自分でできなければいけません。
別に実際にconcrete5化することまでバリバリ出来る必要があるかはまた別の問題ですが、デザイナーの方からこんなCMSがあります!使ってみましょう!と提案するのは全然アリだと思いますし、役割に関わらず情報を知っておかないと結果、かなり作業効率の悪い場合や出来上がったけれど更新されないWebサイトになってしまったということにもつながります。
Webデザイナーの作業領域がどこまでかは難しいところですが、情報のインプットは必要なことだと改めて感じさせられました。
まとめ
concrete5 > WordPressに思われてしまいそうな記事ですが、WordPressのテーマ制作で学んだ知識はconcrete5で使えることもかなり多いので、ちゃんとWordPressの勉強も続けています。
しかし、WordPressが出来るWebデザイナーなんてすでに世の中に溢れているし、むしろ出来て当然でしょ?という空気感すらあるので、それならまだ少ないconcrete5ができるWebデザイナーを目指す方が面白そうだな!と感じています。
勉強会はこのように参加するとモチベーションが上がることが良いですね!さぁ、熱が冷めないうちに苦手分野ではあるけれど、学習しておこう!