財布の中の1円玉

確定申告が迫ってきたが、まだ間に合うフリーランスの節税法

確定申告が迫ってきたが、まだ間に合うフリーランスの節税法

財布の中の1円玉

確定申告の締め切りまであと2ヶ月ほどと、期限が迫ってきました。それに今年、申告する分は去年2014年の1月1日〜12月31日までのももになりますから決算日も終わってしまっているので、もう節税する方法はないと思っていませんか?

しかし、そんなことはありません。フリーランスの皆さん、本当にもう経費に計上するものがないのか、もう1度確認してみましょう。

それは本当にプライベートな支出ですか?(家事按分)

フリーランスを始めたばかりの方が経費の計上で迷うのが、何が経費になって、何が経費にならないのか、という線引きです。この決めては簡単なことで、その支出が事業(の売上)に関係しているかどうかです。

ですからデザイナーの場合、IllustratorのHow to本を買った、仕事をしている代理店の方と打ち合わせでカフェでコーヒーを飲んだ、このような場合は明確に事業に関係しています。

一方、夜ご飯を作るために近くのスーパーで食材を買った、友達の誕生会での飲み代、これはプライベートな支出なので経費には計上できません。

しかし、友達の誕生会に出席したら来ている人にWebサイトを作って欲しいという社長さんがいて、会の結構な長い時間、その話をしていた場合はどうでしょう。この場合は会自体はプライベートなものですが、実際は仕事の打ち合わせもしているので、その割合を自身で考えて経費に計上することができます。考え方として、自宅兼事務所の家賃を仕事で使う面積で考えて、家賃の5割は経費にしようというような家事按分の考え方になります。

ですから、友達の誕生会というプライベートなものであっても上記のような場合なら、飲み代のうち3〜5割は経費として計上しても問題ないでしょう。

このような改めて、レシートなどをチェックして経費になるものか、プライベートな支出なのかを見直すことによって、節税ができるわけです。

経費になるのに領収書もレシートもない支出の計上の仕方

私の住んでいる愛媛の田舎はまだ自動改札になっていない駅が多く、駅の券売機の種類によっては領収書が出ません。それにバスや松山の有名な路面電車も、領収書はでません。

しかし、それらを仕事のための移動手段で使うことは頻繁にあるので、領収書もレシートもない支出が結構な金額あることになります。

このような場合は、出金伝票を使って記録を残しておくことによって、経費に計上することができます。サバイブログでも「【フリーランスのお金の疑問】領収書もレシートも発行されない場合の経費の計上の仕方」という記事で、

【フリーランスのお金の疑問】領収書もレシートも発行されない場合の経費の計上の仕方

出金伝票の書き方など、詳しく説明しているので読んでみてください。

厳密にいうと領収書もレシートもない場合は出金伝票を書かないと経費にならないという決まりではない、のですが、その支出が発生した日、支払先、具体的な内容、金額などを記録しておく必要があるので出金伝票を書いておくのが1番良いだろう、ということになります。使用している会計ソフトにその支出についてメモを残せる備考欄などがあれば、そこに何の支出かわかるように書いておけば、それでも問題はないと思います。

仕事の飲み会だけど割り勘だった場合

仕事での飲み会というのは1年を通して考えると結構な数があるものですが、割り勘で支払った場合など、領収書もレシートも手元にない、という場合も多いのではないでしょうか。

そういう割り勘の場合も、先ほど書いたように出金伝票を書いて経費に計上することができます。しっかりと何のための飲み会で、いつ、誰と飲んで、いくら払ったのかを明記しておけばよいのです。

しかし、出金伝票は自分で発行するため、その証明力は領収書やレシートに比べて1番弱いものになります。ですから、毎日飲み代を出金伝票を書いて計上していたり、あまりにも高額の出金伝票があると、税務調査で認められない可能性大なので、そのあたりは常識の範囲内で考えておきましょう。

ちゃんと計上しないとフリーランスの経費なんてなくなってしまう…。

私のように基本、パソコンがあれば仕事ができてしまうデザイナーなどのフリーランスは、何かを仕入れて売っているわけでもありませんので、今回書いたようなものをきちんと経費に計上していかないと、経費なんてないじゃん…、ということになってしまいます。

しかし、そのためには普段から支出に対して経費になるものか、ならないプライベートなものかを判断する癖をつけておかなければいけません。それに、家事按分できるような支出に関してもレシートなどを取っておいて金額がわかるようにし、出金伝票などにしっかりと記録が残るように飲み会の日付や内容や相手もわかるようにスケジュール管理をする必要があります。

そして、実際に出金伝票なり、会計ソフトでのメモなりを記入しなければならないので、その手間も発生します。

つまり、これらの作業を1年間まとめてやるというのは、かなりの時間と手間がかかりますし、領収書もレシートもなく、記録も記憶もない事業に関する支出は、もう計上できないことになってしまいます。

だから、経理処理はある程度定期的に行っていないといけないわけですね。

まとめ

会計や経理に関する興味というのは、フリーランスでも人によってかなり違います。面倒だから領収書がないものは経費にならなくてよい、と思う方もいれば、仕事に関わる支出ならジュース1本でも経費に計上する!という方もいるでしょう。

確かに経費に計上するための手間を考えると、どこまでやるのが良いのかは個々人で判断した方が良いと思いますが、あまりにも適当だと本当にフリーランスは支出はしていても経費にするものがなくなってしまいますので、今年の経理に関しては特にそんなことも意識してみてはいかがでしょうか?

そして、去年の支出に関してもこの記事を読んで経費にできる!とわかったものがあれば、しっかり計上して節税しましょう!