日本が将来ヤンキー大国になる理由
相変わらずネット上では「ヤンキー」という単語がバズっています。
このブログでも以前「地方で暮らすならヤンキーを学ぶべきなのか」という記事でヤンキーについて書かれた記事をまとめましたが、そのあとにも「「ヤンキー」が注目される3つの理由」や「【読書感想】ヤンキー経済」などヤンキーについて書かれた興味深い記事は増え続けています。
新保守ヤンキーについての復習
これらの最近話題になっているヤンキーというのは、いわゆるヤンキーマンガに出てくるようなガチのオラオラ系のヤンキーではなく、新保守ヤンキーと呼ばれる人たちです。どのような人たちなのか原田曜平著「ヤンキー経済」から抜粋してみると、
もう一つは、私が「地元族」と名づけている人たちです。
彼らのなかには、おそらく昔であればヤンキーのカテゴリーに入っていた人も多かったように思いますが、今では見た目がまったくヤンキーではなくなっています。人間関係が狭く、中学校時代などの少人数の地元友達とつるむ、といった点は昔のヤンキーと同じですが、ぱっと見では、今どきの普通の若者と大差がありません。地元のファミレスや居酒屋や仲間の家でダラダラ過ごすのが大好きです。しかし、内心ではEXILEの放つ多少のヤンキー性には憧れを持っていたりするのです。
ここで言う地元とは、生まれ育った地域のことです。県単位・市単位のように広いエリアではなく、5km四方の小中学校の学区程度を想像してください。もちろん、東京で生まれ育った人にも、家から5km四方や、最寄り駅の周辺を指す地元はありますので、地元=地方とは限りません。
なお、活動範囲が5km四方の地元であるという点は、残存ヤンキーにも共通している性質です。
このような人たちのことを指しています。
そして、彼らの収入こそは多くないが家族や仲間を大事にして週末はイオンで買い物をするというようなライフスタイルが、4月からは消費税も8%に上がり物価は上がっているのに庶民の生活は楽になる気配がない今の時代にマッチしており、消費のメインターゲットになるのではないか。というのが注目されている理由です。
ワーキングプア率からヤンキー化を考える
東京などの大都市圏で生活している人はそんな新保守ヤンキーが増えていることはまだ実感がないかもしれませんが、東京から実家に戻って来た自分に取っては周りの同い年くらいの人たちのライフスタイルは、まさに新保守ヤンキーに該当するものです。
東京ならそこそこ稼ぎがあっても、結婚して子供をつくって大学まで出してと考えると真っ先にお金のことがネックになります。しかし、地方で手取り20万円程でも車に乗り子供をつくって幸せな生活が成り立っているのは、家族や仲間を大切にするヤンキー力の上に成立しているところも大きいはずです。
そして、前にネットで見た資料でこれからますますこのヤンキー化は進んでいくだろうと予想されるものがありました。
それがこの記事です。
データえっせい: 20代のワーキングプア率地図各県の20代の有業者のうち,年収が200万円未満のワープアが何%占めるか計算し,それを地図化したものです。
ということなのですが、1992年に比べて2012年の日本列島の黒さは何か恐ろしい感じまでしてきます。「言葉でヤンキーが注目されている」、「ヤンキーが増えている」と言われても、そうかなぁ!?と思うところもあるでしょうが、こうして可視化されると納得せざるを得ません。
昨日はブログで有効求人倍率が上がっても仕事の需要と供給はマッチングしていないという内容の記事を書きましたが、これから日本人のライフスタイルはどう変化していくのか考えさせられます。そして、そんな時代ならフリーランスだ!と思って行動している自分のライフスタイルはどうなっていくのか。まだまだ読めないことだらけですが、そういうことも含めて変化のある時代に生きていることを楽しんでいきたいと思います!