ベランダでタバコを吸う男性

低所得独身地方フリーランサーの実家依存について考える

低所得独身地方フリーランサーの実家依存について考える

ベランダでタバコを吸う男性

今日のブログのタイトルを考えていると、何とも自虐的なものになってしまいましたw が、ネットで最近、大卒でも低所得で家賃が負担できないからという理由で、実家から出れないという調査結果が話題になっていました。

そして、昨日は私は毎月恒例の「売上報告」記事をアップして、

2014年12月の売上報告(フリーランス12ヶ月目)

夜は松山のほぼ同世代のカメラマンと広告代理店の営業の方々(全員男性で既婚)と飲んで、お酒も入りいろいろとぶっちゃけトークをして、今日は私もスタッフとして参加している「AED」の小規模勉強会『AEDラボ 「ビジネスモデル・キャンバス ワークショップ」』で、自分の仕事について考えさせられるビジネスのフレームワークについて学んだので、自分の現在の仕事や置かれている環境を考えると今回のようなタイトルになってしまいました。

もう少し詳しく説明していきます。

地方のベッドタウンに住むフリーランスの仕事の難しさ

現在、私は愛媛の大洲市という人口45,000人弱で、スーパーや本屋、ユニクロやファミレスもあって生活するにはまぁまぁ便利だが、町自体の産業は少なく、地方のベッドタウン的な場所と言ってももいいようなところです。

ですから、私のようなフリーランスのデザイナーがやれる仕事が多くあるかというと、かなり厳しいのが事実です。ですから、実際に愛媛の仕事をしていくとなると、人口的には四国最大の都市である松山に出ていかないと厳しい現実があり、私も現在仕事で週1以上は松山に出て行っています。

大洲から松山までの距離は60km弱で、車で行けば1時間ちょっとあれば行くことができるのですが、この時間と距離、松山の人から言わせると決して近い感覚ではなく、「デザイナーを探しているんだけど…」という話になっても「東京から帰って来たデザイナーがいるんですよ!」という話までいい感じでも、「住んでいるのは大洲です」となると、「それは遠いなぁ…」という話すになってしまうのが、松山での井上(私)紹介あるあるな展開らしいです。

埼玉から、千葉から、神奈川から東京に通っているような感覚で言えば、大した距離でもないのですが、確かに電話1本ですぐに打ち合わせに行きます!という距離でもないので、仕事的に不利になってしまう面は否めません。

サバイブログはサバイブしてない!と言われる件

仕事的に田舎のマイナス面があるのなら、松山に早く出ればいいじゃないか!と思われるでしょうが、なかなか売上の安定しないフリーランスをスタートしてからの数年は、実家にいることのメリットが多いことをサバイブログでも「Uターンフリーランサーは実家を大いに活用してサバイブしよう

Uターンフリーランサーは実家を大いに活用してサバイブしよう
Uターンフリーランサーは実家を大いに活用してサバイブしよう …

という記事などで自分としては論理的に説明しているつもりなのですが、「実家に住んでいる時点でサバイブしてないじゃん!」というのは、いくら説明しても言われ続けることです。

東京の友達や知り合いに『サバイブログ』の感想を聞いてみた」に書いたような感じです。

東京の友達や知り合いに『サバイブログ』の感想を聞いてみた

私のようにUターンするのと同時にフリーランスになってしまうと、最初に書いたように地元はそんなにデザインの仕事は無さそうだ、松山に友人知人が多くいるわけでもないので、いきなり出て行くのはリスクが高い、だから実家で力をつけようと考えるのはそれもサバイブしていくための1つの策だろう、と考えてはいるんですが、みんなのイメージはどうやらもっと過酷にサバイブすることのようです。

そんな過酷な状況にならないように、サバイブすることは大事なことだと思うんですけどね。

実家に依存しているのか客観的に考えるのは大切なこと

いよいよ本題の実家依存についてですが、自分は大学時代から東京に出て東京で就職して10数年ずっと一人暮らしをしていたのだから、今は先に書いたような理由で実家に住んでいるが、松山に出るつもりだし実家依存などしていない!むしろ早く出たいんだ!と思っていますが、無意識的に実家依存している可能性は大いにあるかもしれないと気づかされました。

何より実家は楽です。家事全般は親がやってくれますし、食事も健康的で美味しいものが食べれますから、たまに親の小言がうるさく感じてもついつい実家は楽だなぁ〜、と思ってしまいます。

この気持ちの恐ろしいところは、最初はずっと一人暮らしが長かったため、実家で親と住むのはストレスだー!早く出たい!という強い意志から、次第に出たいことは出たいけど、実家楽だわぁ〜が大きくなってくるところです。

そして、仕事的に売上が少なくて不安定でもやっていけることが、セーフティネットであると同時に稼ぐぞ!という気持ちも弱くするという可能性もあります。これは客観的に見たり、まわりの人の意見も聞いたりしないと無意識的実家依存に陥ってしまうかもしれません。

実家を出るのにベストなタイミングなんて無い!?

最後に実家を出るタイミングですが、もちろんまわりから何と言われようと、出たけれど上手くいかなかったでは困るのと、上手くいかなかったらその責任は自分にあるわけですから、計画性を持って実家を出なければいけません。

しかし、これも万全な体制を考えていると、売上も貯金も多いなら多いに越したことはない、それならいくらになるまでは不安だ、などと考えすぎても切りがありません。

やはり期限を決めて、そこに向かって現実的に売上をいくらにするんだ!と目標を立てる、事業計画を立てることが大切だと再認識しました。

まとめ

ダラダラと無意識的実家依存状態で過ごしていてもいけませんし、あまり長く田舎にいたのでは、東京でガッツリ働いてUターンで帰って来ました!という売り文句が使える期限も切れてしまいます。

これは地方では、想像以上に大きな問題のようです。

東京で働いていたことをアピールできる期間内に、松山に出て次の一手を考えなければいけません。私はこんなタイトルのブログを書いている場合じゃないんです!