今年のマイブーム『特産品シェアリング』/愛媛からミカンを送ったら、三重から米が送られてきた!
A「どこの出身?」
B「愛媛」。
A「みかんだ!蛇口ひねったらミカンジュースが出てくるんでしょ!?」
愛媛県民が、他県の人に出身地を聞かれると大抵浴びせかけられる台詞ですが、東京に出てろくに実家にも帰省していなかったので、言ってもそこまでミカンミカンしてないだろうと思いつつ引越も終わり東京から愛媛に戻る日、
私「松山空港○○時に着くから迎えにきてよ。」
父「その時間はミカン採りのバイトでいけない。」
え!?うち、ミカン農家じゃないじゃん!と思いつつも話を聞くと、親戚のミカン農家の収穫の手伝いをアルバイトでやっていたそうです。親戚まで広げていくと愛媛はやっぱりミカンに関係した人が大勢いるかもしれません。
実家に帰ると案の定、大量のミカンが!
台所にダンボール二箱くらいのミカンがあり、とりあえず食後のデザートは三食ミカンです。
それもそのはず、ミカン採りのバイトに行くと帰りにはスーパーの大きな袋一杯のミカンを片手に帰宅します。
つまり、バイトに行った日数 × スーパーの大きな袋一杯のミカン です。
そう、愛媛では労働の対価はミカンで支払われるんです!
と、そんなことはありませんがバイト代+毎日袋一杯のミカンをもらってくるので結構なものです。
こんなにあっても家族3人で食べきれないだろ〜。ということで、いつもお世話になっている三重の友達にミカンを送ることにしました。
愛媛からミカンを送ったら、三重から米が送られてきた!
ミカンを送って数日後、友達のブログに美味しくミカンを食べてくれている記事がアップされていたので、どうやら喜んでもらえたようです!
愛媛みかん到着! – lifediary
他にも自家製ミカンジュースも作ったとのことで、愛媛県民以上にミカンを満喫して頂けたようです。
三重の友達の実家は農家で米を作っているのですが、数日後、今度はお返しに米(1番最初の写真です)、白米(左)と玄米(右)を送ってきてくれました。
東京に住んでいる時も、無職の辛い時期。栄養もあって白米より固いので噛みごたえがあって少量で満腹感を味わえる玄米をもらって、どうにか辛い時期を乗り越えることができました。
勿論、玄米でそのまま食べても美味しいのですが、白米にして時間が経ったものよりも玄米を食べる前に精米して食べた方が美味しいので、白米と玄米、2種類送ってくれたとのことでした。お心遣いありがとうございます!
でも、精米って言われてもそんなのどうやってやれば良いの!?と思う方もいるかもしれませんが、田舎には自販機感覚でこんなコイン精米機があるので気軽に精米して美味しいご飯が食べられるわけです。
もうすぐ今の米びつのお米が無くなるので、次は三重のお米を美味しく頂きます!
特産品は産地では大抵、多少余っている
ミカンの例でもわかるように、特産品は作っている家では文字通り売るほどあるのでスーパーの袋一杯のミカンをあげたところで痛くも痒くもありません。
そして、専業農家でなくても兼業農家で農作物を作っている人や、趣味で畑をやっているような人も田舎には多いので、今年は白菜が一杯取れたからとか、大根を漬け物にしたからどうぞ。などという「お・す・そ・わ・け」の文化が残っているわけです。
それでも余ってしまうことも場合によってはありますし、毎日同じ物を食べ続けるよりも、全国にいる特産品を作っている人たちの余剰分を物々交換した方が良いじゃ無いか!まずは、身近な友達からやってみよう!というのが今年、自分や周りを巻き込んでマイブームになりうそうな予感の『特産品シェアリング』です。
送るのはリアルな「モノ」だけではなくても良いのでは
今年のお正月、実家が静岡の友達が帰省をして、富士山の写真を撮ってLINEで送ってきてくれました。
富士山の写真なんて、ネット見ればいくらでもあるじゃん!と思うかもしれませんが、静岡の友達がリアルタイムで撮った写真を正月に送って来てくれるというのは、ネットでググった富士山の写真を見るのとは違い、何ともありがたい気持ちになるものです。
このような感じで、季節季節の変わり目に地域の特色のある写真を、一言メッセージを添えて相手に送るようなことも立派な『特産品シェアリング』になるかもしれません。
日本では日本のシェアの文化が広がれば良い
海外では一歩先行くシェアのサービスが、人気になっています。
海外旅行でお米をくれた三重の友達も実際にヨーロッパ旅行で使って大満足の現地の人の空いている部屋に泊まらせてもらう『Airbnb』や『CouchSurfing』。ヨーロッパで人気の相乗りサービス『Carpooling』。
どれも魅力的なサービスではありますが、日本でそのままの形で流行るかと言われると法律的な問題や文化の違いによって難しいところもあるかもしれません。
しかし、日本には素晴らしい『お・す・そ・わ・け』の文化があります。まずは自分の身近にあるシェア出来るものから、誰かと共有してみることで更に日本のシェアの文化もアップグレードしていけるのかもしれません。
ひとまず、今年のミカンはうちの家族で消費してしまいそうな勢いなので、年末くらいにまたミカンを欲しい人を募ります。
あなたの地域の特産品と『特産品シェアリング』しましょう!