家の模型を手の上に乗せた男性

Uターンフリーランサーは実家を大いに活用してサバイブしよう

Uターンフリーランサーは実家を大いに活用してサバイブしよう

家の模型を手の上に乗せた男性

昨日は「東京の友達や知り合いに『サバイブログ』の感想を聞いてみた」という記事で、東京滞在中に聞いたこのブログのリアルな感想や印象についてご紹介しました。

その中で最後に紹介したのが、サバイブログについてよく言われる、よく突っ込まれる点である「実家暮らしだとサバイブじゃなくない!?」ということについてです。その説明は昨日も簡単に書いているのですが、今回は、「Uターンフリーランサーがサバイブするためには実家は大いに活用すべきだ!」という視点でより詳しく書いていこうと思います。

サバイブすることは一人で息抜くことではない

改めて「survive」という言葉の意味から説明します。

生き残る, 生き延びる, 存続する, 何とかやっていける, 何とかなる

ということであり、言葉からイメージする、サバイバルナイフ1つでジャングルの中を生き残るというような意味だけではありません。昨日書いた内容とも被りますが、生きる力 = サバイブ力の中でも「助けてもらう力」は今のような変化の激しい先の読めない時代を生き抜くにはかなり重要な力の1つです。フリーランスというと、何でも一人でやらないといけないというイメージがありますが、会社員よりも寧ろ多くの人にアドバイスや手助けをしてもらわないと、やっていけない面もあります。その中でも、自分の仕事に関しての考え方やワークスタイルを家族に理解してもらって、手助けしてもらえるかどうかというのは、Uターンフリーランサーが上手くいくかどうかの大きなポイントになってくるはずです。

今までずっと東京で働いてきて、何かのきっかけで地元にUターンする場合は、地元とはいっても仕事のツテが殆どない場合も多いでしょう。その場合に、3年続けていられたら成功したかもしれないのに、それまでに金銭面などが厳しくなり、フリーランスを諦めるというのもよく聞く話です。そういうケースを考えると、いきなり一人暮らしでUターンとフリーランスという2つのリスクを背負うのでは無く、実家に住むことによってそれらのリスクを少しでも減らすのは、サバイブ術としてもとても有効なことです。

無計画にリスクを取ると最悪、死ぬかもしれない

自分の好きなことをして生きていこう、会社に依存しない生き方をしよう、というようなことを提唱している人がよく言うことに、
「無難な道と、リスクのある道、2つを選ばないといけないような時には、自分は面白いと思う方に進む」というものがあります。自己啓発書などで、よく見かけるような文章です。

この場合、文脈からすると「面白いと思う方 = リスクのある道」ということに大抵の場合はなるはずです。その感覚自体は悪いことではありませんが、それは無計画にリスクを取ってもやる気があれば成功するという意味ではありません。リスクを取る場合こそ、そのリスクヘッジを何重にも用意しておくべきです。そして、リスクを取るといっても、それが今はそれがリスクでも、長い目で見ればリスクではないと判断した上でそういう選択をするという意味でもあるはずです。ともかく、そのような時のリスクヘッジとしても、実家というのはとても重要です。

たまに本当に無計画に衝動的に動いても、どうにかなって上手く生き抜いている人もいますが、そんな人の影で、無計画なために失敗している人も数多くいるはずです。良い時と悪い時の起伏が激しい人生でも生き抜ける人と、そうでない人がいるので、そうでないタイプの人がどん底に悪いところに落ちてしまうと、最悪死ぬかもしれないと思っており、その辺りは自分でも気を付けてサバイブしています。

30過ぎての実家住まいの評判が悪すぎる

いくらサバイブ術として有効だ、リスクヘッジだ、といっても、一般的な30を過ぎても実家住まいの人に対しての印象はどうかとネットでググってみるとかなり最悪です。もちろん、二世帯住宅や親の介護のためという場合ではなく、親の世話になっているような形での未婚の実家住まいですが、ほぼ例外無く叩かれてます。

この原因はなにかというと、大人になる通過儀礼として、家を出て自立する、そして結婚して家を建てて自分の家族を作る、ということがあるためでしょう。しかし、国民総中流の時代もとっくに終わり、これまで普通のこととされていた大人の通過儀礼が出来る人も減ってきています。しかも、人口も減少し空き家も空き部屋も増えています。こんな時代にさらに新しい家を建てる必要がどれほどあるのかには疑問を感じます。だからといって、賃貸で高いお金を払い続けるのもムダな場合もあります。

実家に住むということの認識を、大人になっていない、自立していないということだけでなく、実家という場所をシェアして有効に活用している、という考え方もあると変えていくべきだと思います。

結論

私のフリーランサーが実家に住むという認識は、今回書いた通りです。最後に話を「実家暮らしだとサバイブじゃなくない!?」に戻すと、タイトルのイメージから、私がもっと極貧で苦労したり、必死でもがいている姿が書かれたサバイブログを期待されていたのかもしれません。しかし、そういうタイプでもないので、そうならないようにサバイブする日常を綴ったブログがサバイブログです。

この価値観や考え方はみんなに理解してもらうことは難しいと思います。ですから、そのような人の考えを無理に変えたいとは思いません。しかし、住むことや生活することに対して、かなりの出費がかかり、そのために必要以上に多くのことを犠牲にして働いている人も多いはずです。その中で実家に住む選択肢もある方がいれば、実家住まいをネガティブに捉えず、実家という場所をシェアするという考え方が広まると、ワークスタイルにも多様性がさらに出てくるのではないかと考えています。

というわけで、サバイブログは実家フリーランサーを応援します!