フリーランスの仕事を得る力で思い出した坂口恭平氏のエピソード
昨日は「スタートしたばかりのフリーランスの明暗を分ける最大のポイント」という記事で、フリーランスをスタートしても仕事がなければ仕事を得る力が必要だ。そして、それはデザイナーであれ思いつく方法を全て地道にやっていくしかない、という泥臭いリアルな記事を書きました。
前にJ-WAVEのラジオ番組に出ていた建築家の坂口恭平氏の語っていたエピソードで、その仕事を得る力を感じたエピソードがあったので、ご紹介しておこうと思います。
仕事を得る力 ≒ 営業力
仕事を得る力というと、真っ先に思い浮かべるのが営業力だと思います。しかし、営業力も仕事を得るための1つの必要な力ですが、私のイメージとしてもっと根本的な生きていく力のようなイメージです。
仕事を生み出す力といった方が良いかもしれませんし、稼ぐ力ともいえると思います。テクニック的なものというよりも、生命力的な感じです。なかなか説明しづらいので、坂口氏のエピソードをご紹介しましょう。
何をやっても生きていける力
坂口氏といえば色々な肩書きのある方で、熊本の新政府の初代内閣総理大臣でもあります。今はライブなども行っているイメージがありますが、もともとは家を建てない建築家の方です。
その坂口氏が、まだ歌い手としての活動を表立ってしていない頃に路上ライブをしたそうです。いわゆる投げ銭ライブのようなもので、その1回のライブで1万円程のお金が集まり、その時自分は「何をやっても生きていける」と思ったそうです。
エピソードとしてはこれだけなのですが、私は坂口氏のドキュメンタリー映画「モバイルハウスのつくりかた」を見て、凄まじく人間力のある人だと思っていたので、こういう人は本当にどんな状況や環境であれ、「何をやっても生きていける」生命力のようなものが強いんだろうなと感じました。
多かれ少なかれフリーランスには必要な力
会社員であれば、入社さえしてしまえば仕事は提供されるので、仕事を自分で得る力や生み出す力がない人でも、リストラになったり会社が倒産しない限りはやっていけます。しかし、仕事が得られる仕組みを作る前にフリーランスになってしまった場合は、とにかく仕事を得る力が必要なのは、昨日から書いている通りです。
坂口氏ほど、強烈にその力がなくても、フリーランスをやっていくことはできますが、0だと厳しいでしょう。デザイナーも、フリーランスを考えている方は自分のデザイン力だけでなく、そういう力があるかどうか考えてみると、フリーランスに向くタイプかどうかを判断する要素になるかもしれません。
自分の場合
最後に自分の場合はどうなのかを書いておきます。自分はその仕事を得る力や、仕事を得る方法を色々と試しているのが、まだ不安定で大変なことは多いけれど、楽しい。という感覚です。
これまで、新卒で入社したデザイン事務所と、いくつかのバイト経験以外には転職経験も無く、働いたことがあるのはどれも月給をもらう仕組みのものです。しかし、デザイナーが月給制でモチベーションを保って働くこと自体に、安定する反面、疑問もあるので、今の愛媛の田舎でクラウドソーシングを使ったり、Skypeなどを使って遠隔業務を行うなどして、ワークスタイルを実験しているのは面白いわけです。多分、デザイン作業そのものよりも、そういうこと自体を楽しめるタイプなのでしょう。
まとめ
抽象的な表現の多い記事になってしまいましたが、何となく伝わったでしょうか?自分の中では、大切なことだと思っているので、昨日の記事の補足で読んで頂けると嬉しいです!