分かれ道

スタートしたばかりのフリーランスの明暗を分ける最大のポイント

スタートしたばかりのフリーランスの明暗を分ける最大のポイント

分かれ道

数日前の記事ですが、「2014年5月の売上報告(フリーランス5ヶ月目)」、今でも見てくれている方が多く、Facebookでもいいね!やコメントをもらっている記事です。

1〜4月目までの売上は、10万前後しかなかったのですが、先月はその5倍程の売上になり、自分でも驚いています。ですから、コメントでも「すごい!」というものが多く、そう言って頂けるのはありがたいことです。しかし、自分でも売上が上がったことはすごいと思いますが、実力があって売上が上がったかと言われると、そういうわけでも…、という面があり、記事の中でも書いているように、先月の売上アップの原因は、世の中が繁忙期だったことと、それによって私のところにまで回ってくる仕事が増えたためです。

その辺りを掘り下げて考えていくと、フリーランスを始めたばかりの人が成功するポイントと失敗するポイントが見えてきたので、書き留めておきます。

仕事の当てがないままフリーランスになると厳しい

成功か失敗かの明暗をわける最大のポイントは、フリーランスになった時に仕事の当てがあるかどうかでしょう。仕事の当てが無ければフリーランスになれないわけでもありませんし、それで確実に失敗するというわけではありません。ただし、確実に苦労します。

以前「みんなのフリーランス事情を色々と調べてみた」という記事で、異なる状況でフリーランスをスタートした人のブログをまとめたことがあります。みなさん、まとめた記事を書いた時点ではフリーランスを続けている方々で、状況は違えど、私から見れば成功している方だと思います。しかし、スタートした時点に関していうと、その時点で仕事のある人は最初から稼げているし、そうでない人は結構な苦労をされているようです。

私のまわりでも、田舎に戻って0からフリーランスをスタートした人は、軌道に乗るまで何年かかかっている方もいますし、逆にクライアントになりそうな人や企業の当てがあってスタートした人は、初年度から結構稼いでいる人もいるので、当たりまえのことですが、これは明暗を分けることと言っても間違いではないでしょう。

フリーランスになりやすい環境となりずらい環境

フリーランスになる前の会社で働いている時点で、フリーランスになりやすい環境となりずらい環境というのはあります。

会社を退職して独立、独立後も元の会社やクライアントから仕事を受けられる会社もあれば、そうでない会社もあります。会社にいる時から副業OKで、そっちの収入の方が給料より多くなったので独立しようという話も聞きますが、副業自体が禁止の会社ももあります。

辞めていく人が多いという意味ではなく、人の流れがスムーズで出入りがある会社はフリーランスになりやすい環境の傾向があるし、そうでないと逆になりづらい、とも言えるかもしれません。

会社で必要な実力とフリーで必要な実力

デザイナーの場合、会社で必要な実力は、まずはデザイン力、企画力やコミュニケーション力も要りますし、プレゼン力が必要な場合もあります。しかし、フリーランスに必要な実力は、最初に上げたような実力も勿論、必要ですが、1番必要なのは仕事を取って来るか、受注されるか、生み出す実力でしょう。

仕事が無いことにはデザイン力も企画力も、アピールしようがありません。そして、これがフリーランスの営業方法などについて書かれた本やブログを読む時に1番重要なことです。なぜなら、そのような文章では往々にして「営業はするな!良い作品を作ることが最大の営業だ!」という内容が書かれています。それ自体は間違っていませんし、言いたいこともわかりますが、その良い作品を作るための仕事を見つける方法について書かれているものは、今まで見たことがありません。

仕事の当てが無い場合の仕事の取り方

本を読んでも、ググっても、今まで答えを見たことの無いその方法は、思いつく限りのことをする、ということだと思います。確かにこれでは本にはなりませんが、生きていかないといけないし、そのためにはお金は必要なので、そうする他にありません。

そして、その方法は個人個人で違います。友人知人に連絡をして仕事が無いか聞くことかもしれませんし、制作代理店などを調べて営業に行くことかもしれません。場合によっては、企業に直接営業に行くようなこともあるかもしれません。この時、「営業はするな!良い作品を作ることが最大の営業だ!」というような考えは逆に邪魔になる場合すらあります。そんなことを思っている前に、泥臭く仕事を取ってくる。

仕事の当てがなくフリーランスになった場合は、そのような覚悟が必要です。

まとめ

フリーランスになった場合に真っ先に必要な実力は、デザイナーであってもある意味デザイン力よりも、仕事を得る力です。営業力とかいう以前の、そもそもの仕事を得るという力です。

そして、最初に書いた私の売上報告に話を戻すと、まだまだ仕事を得る実力が足りません。ですからなかなか安定もせず、毎月ひやひやする状態です。そのため、繁忙期では仕事が増えて売上が上がっても、全くすごいと言っている状況ではありません。これまでが低かった分、増えてすごい!と思ったのは何度も言うように事実ですがw

まだスタートして5ヶ月ちょっとのフリーランスなので、これからどうなるかはわかりませんが、今後フリーランスになりたい人や、なる人の参考にもなるかもしれないと思い、今回は泥臭い記事を書いてみました。ちなみに私は実家でフリーランスをしているので、どうにも売上の無い場合のセーフティネットは、そういう意味では押さえています。仕事の当てがなくフリーランスになる人は、その辺りは押さえておきましょう。こちらの記事の参考になるかもしれないので、併せて読んでみてください。「フリーランスが上手くいかず路頭に迷う前に押さえておきたい3つのポイント」。

それでは、早くひやひやしないで済むように、頑張ります!