MacBook Proでの作業

プライベートな時間を増やすためのノマド論

プライベートな時間を増やすためのノマド論

MacBook Proでの作業

「ノマド」という言葉。バズワードだったのも一昔前のような気がしますが、当時はネットでのノマド論の議論も盛り上がり、ノマド関係の本も数多く出版されていました。

最近、私とはまた違うベクトルで、ライフスタイルやワークスタイルを変えていく試みを行っている友人が、新しいMacBook Proに買い替え、ノマド化に拍車がかかっているということで、久々にノマドについてメッセージのやり取りをしました。

そこで、ノマドがバズっていた頃とは違う、ノマド論が見えてきたのでご紹介しようと思います。

当時のノマド論とは何だったのか

まずは、ノマドがバズっていた頃を振り返ってみましょう。当時はスマートフォンのスペックも上がり、タブレットPCも高性能かつ軽量化され、データのやり取りもクラウドを使ってそれぞれのデバイスでシームレスに行える環境が一般的に普及してきた頃です。そして、コワーキングスペースなどのオフィス以外の仕事が出来る場所も街の中に増えていました。このようなことから、オフィスがなくても仕事が出来る環境が整い、ノマド論も熱くなっていきました。

そのタイミングで丁度、スタートアップバブルも起きていたので、ノマド賛成派と起業思考の人たちの層が重なり、ノマド賛成派 VS ノマド反対派 と、起業賛成派 VS 起業反対派の論争と相まって議論されていたようにも感じました。

つまり、仕事を中心にワークスタイルに焦点を当てた議論だったわけです。

すきま時間を活用するノマドスタイルへ

しかし、今回友人が実践しているノマドスタイルは、仕事だけにフォーカスしたものではありませんでした。

彼は仕事柄、車での移動時間が多く、仕事と仕事の合間の待ち時間が発生することもしょっちゅうあります。今まではそんな時間の過ごし方といえば、思い付くのは読書くらいのものでした。しかし、新しいMacBook Proをゲットし、自分のまわりの環境を徐々にモバイル化を進めた結果、ネットでの情報収集からアプリを使った英語の学習、電子書籍での読書からDTMまですきま時間にやってしまおうというのです。

これはノマドに対する考え方自体が、変わりつつある1つの現れかもしれません。

ノマド化しないと自分の時間が確保できない

なぜ、こういうスタイルになっていったのかを聞いてみると、すきま時間を有効活用したいということと、「これらの事を仕事が終わって家でやるような時間が取れない」という答えが返ってきました。

このブログでも以前、音楽にお金を使う人が減って、新しい音楽を聞く人も減っているという記事を書きました。これは音楽をはじめ趣味というものはお金も時間もかかることなので、趣味を持つこと自体が贅沢なことになっているのかもしれない。という内容でした。

この事と、今回話を聞いた友人のノマドスタイルは深く関係があるはずです。ノマド化、モバイル化して、上手く時間を作っていかないと、仕事の以外の自分の時間をしっかりと確保するのが難しくなっているのでしょう。

ノマドと自宅の使い分け

しかし、仕事の間のすきま時間。細切れの短い時間過ぎて、うまくタスクが進まないこともあるようです。でも、すきま時間を有効活用している分、帰宅後の時間に少しゆとりが生まれるので、そこでさらにDTMなどの作業は詰めて行ったりと、今の時間の使い方は自分に合っていて上手くいっているそうです。

何も考えずに、ぼーとしている時間も必要ではありますが、プライベートな時間を確保するためのノマド化は、これから増々進んでいくのではないでしょうか。