フリーランスの仕事の逃れ方

2014年9月19日 · by Inoue Kazutoshi · in WORK LOG

明日から飛び石ですが、月曜日も休みを取れば4連休のスタートです。私は、東京から友達が香川に来るので高松、直島、小豆島と巡って、うどんとアートを楽しむ2泊3日の旅を結構します。

先日も2泊3日でしまなみ海道サイクリングに行ったばかりなのに、遊びすぎじゃないかと思われるかもしれませんが、フリーランスは意識して休まないと休めないことに最近、気づいてきました。

みんな休みも関係なく働いている

私の知っている範囲でのフリーランスの人たちですが、土日だから、祝日だから、夏休み、冬休みだから、ということで明確に休みにしているという人はあまり聞きません。

これにはいくつか理由があると思います。まず、フリーランスは連絡が来て作業をしないといけなくなると、休み中だから、外出先だから、お願い！と頼める相手がいないので、休みに関係なく働くことになるケースはよくあります。
しかし、会社のように朝から晩までみっちり職場にいたり、先輩がまだ会社にいるから帰れないというようなことはありません。

ですから、きっちり土日や自分の決めた定休日に休むようにすることは難しいのですが、自分自身で仕事の時間を管理して、フレックスタイム制のようなスタイルで働くことはそれほど難しくありません。
昨日は遅くまで飲んでいたから、昼から働こうとか、風邪気味だから午後からは病院に行って早めに寝よう、というようなことは他の人に気兼ねすることなく行えます。

ただ、それは仕事が終わるように回せていれば話ですし、結局、週7日ずっと働いている気がする…、ということもよくある話です。

メッセンジャーツールが発達し過ぎてどこでも連絡が取れてしまう

サバイブログでも「Skype？メール？電話？東京〜地方間での仕事のやり取り事情」、「【フリーランスの仕事術】LINEでPDFが送れて閲覧もできた！SNSで扱えるファイルまとめ」などの記事で、様々な便利なメッセンジャーツールがあり、大抵のものはPCでもスマホでも使えてしまうため、どこにいても仕事の連絡から逃れられることができない状態です。

しかもメッセージだけでなく、添付ファイルも色々な形式のものがスマホからでも見れてしまいますから、外にいる時に修正のPDFなどを見てしまい「帰ったらこんなに修正するのか、もう飲みに行くのやめよう…」というように、テンションがガタ落ちになってしまった経験がある方も多いはずです。

これは考え方次第で、仕事場に戻って修正の連絡を見てマジかよ！と思うのが良いのか、事前に外にいてもスマホで修正があることを知っておいて、心の準備をしてから帰るのが良いのかは人それぞれですが、どちらにせよ、何かしら仕事をしない状況にしないと仕事からは逃れられない、ということです。

休むと決めたらしっかり休もう

ここで私の明日からの香川旅行に話を戻すと、悩んだ結果、MacBook Proは置いていくことにしました。

香川までは同じ四国なのに列車で行くので、片道3時間半もかかってしまいます。それだけの時間があればちょっとした作業ができることは確かですし、ノートPCがあった方が便利なことも事実です。
しかし、行きは朝5時起きで列車に乗り、帰りは疲れて列車に乗り、その移動時間で働いたところで生産性が上がるとは思えません。それなら、普段時間が取れていない読書の時間にあてるなどした方が、有効な時間の使い方ではないでしょうか。

ノートPCで、ノマドスタイルで、移動時間も作業ができることは、それはそれで素晴らしいことですが、その前にそれは移動時間にPCを開いてまでやるべきことなのかという、オンオフの切り替え自分でしっかりと行うしかないわけです。

休むことに罪悪感を感じないようにする

しまなみ海道サイクリングも、香川旅行も、暇で行くわけではありません。やることはいくらでもあるんです。しかし、どうも会社員に比べると会社が休みだからという言い方ができないため、フリーランスは休むこと罪悪感を感じてしまう傾向がある気もします。

確かに仕事があるのに休んで、スケジュールが破綻してしまっては困りますが、手持ちの仕事が完全になくなってこれで休める！という状況が良いのかどうかも考えものです。
つまり、何かしらの仕事はあるけれど、休みもしっかりと考慮したスケジュールを立てて、それをクライアントにもわかってもらうことが需要です。

そうでないと、週7日で働くか、仕事がなくなったじゃら休み…、って仕事がないのは困るじゃん！という非常にアンバランスな状況になってしまいます。
ですから、休みと決めたらしっかりと休みましょう。

結局、どうやって仕事から逃れれば良いのか

デザイン作業の場合は、大きなモニターに比べてノートPCでは作業効率は絶対に落ちます。その点も考えて私は、香川旅行にMacBook Proを持って行くのをやめたわけですが、だからといって、休み中だから電話もつながらないし、メールもメッセージも一切返さないというのもフリーランス的には若干厳しいと思います。

本当に急ぎの時もありますし、自分以外の人がわからないようなことも、フリーランスで仕事をしていると出てきます。完全にオフラインにはなってしまわないようにするか、そうなる時には、事前にクライアントにその旨をしっかりと伝えて、データの共有などをしておきましょう。

しっかり休むことは重要ですが、しっかり休む前にそのための準備をちゃんとしておくことは、変わりにやってくれる社員がいないフリーランスにとっては抑えておくべきポイントです。