お金を握った男性

フリーランスの売上と忙しさの相関関係を考えてみた

フリーランスの売上と忙しさの相関関係を考えてみた

お金を握った男性

人の財布の中身は気になるようで、「2015年6月の売上報告(フリーランス18ヶ月目)」も大勢の方に読んでいただき、ありがとうございます。

額だけ見ると儲かってるねー!すごいねー!と思われそうな6月の売上報告でしたが、フリーランスをしていると月の売上額を見ていればいいわけではありません。

というわけで今回は利益率も考えつつ、フリーランスの売上と忙しさの相関関係を考えてみましょう。

0~20万の場合

フリーランスのなり方、スタートの仕方にもよりますが、最初からクライアントがいるわけではない場合は、0どころかPCや事務用品の購入など経費がかかってマイナスになります。

そこから少しづつ仕事が入り始めたものの、なかなか単価の高いものが少なく案件数も少ないと、10万稼ぐことですらかなり大変です。

ただこの大変は、仕事がなくて大変だー!の大変なので、忙しいわけではありません。むしろ暇です!

この時の時間をムダにせず、自分の営業ツール(ブログなども良いですね!)を作ったり、新しい知識や情報をインプットしたり、ちゃんと営業しましょう。

ツテも人脈もなく、仕事が入ってくる予定がない場合は、このタイミングで泥臭い営業もしておかないと、受け身では仕事は一生入ってきません!

20~30万の場合

田舎暮らしなら、生活することだけを考えればこのくらいの売上でも問題はありません。

しかし、ここから年金や税金を払い、経費も払うとなると、何の保証も無いフリーランスとしては少し厳しい額です。

売上が低い月のために貯金もしておきたいし、そういう蓄えがないと月給制ではないので大変なことになってしまうかもしれません!

そして、忙しさは案件の額によりますが、やはりまだ少額の案件が多い時期だと思うので、5万円の案件を6つ納品して月30万と考えると結構バタバタと忙しいです。

30〜50万の場合

このくらいコンスタントに稼げるようになると、フリーランスでやっていけるかな!という気がしてきます。

1つの案件の単価も10万を超えるものが増えてくると、売上のメドも立ちやすく気持ち的にもラクになるかもしれません。

細かい案件を数こなして、忙しく働いた割にがそんなに売上がいかなかった場合と比べると、これくらいの売上の方がバタバタした忙しさでなくスケジュール管理しやすい場合もあります。

50〜100万の場合

ボリュームのあるWebサイトや紙媒体の納品がいくつか重なった場合は、このくらいの額になることもあります。

額に比例して案件の制作期間も長くなることが多いので、スケジュール管理をしっかりしておかないと、まだ納品は先だし大丈夫だろうと油断していると、イレギュラーな作業などで予定が狂った時に大変なことになります。

そして、このくらいの売上になると自分だけの手では回らず、パートナーの方にお仕事をお願いすることも増えてくるのでチームとしての進行管理や外注費も考えたお金の管理をしなければいけません。

実作業だけでなく、そのような雑務にも時間を取られて忙しかった割に作業が進んでいない、という日もあったり…。

100万以上の場合

月に100万円を超える売上を稼ごうと思うと、大型案件を増やしていかないといけないので、チームで動くことがほとんどになります。

100万円以上と聞くと、かなりの売上だと思うかもしれませんが、関わる人数も増えて外注費が思わぬ大きな額になることもあるので、制作スキルというよりもディレクションやマネジメントスキルが必要になってきます。

ですから、毎月売上が100万円以上あるよりも、毎月50万くらいですべての作業を自分で行った方が利益率が良い場合も十分にあります。

外にお願いしたからといって、予定通りに思っていたクオリティのものが上がる保証はないので、チーム編成や仕事を振るスキル、そしてもちろん自分の制作スキルなどを磨いていかないと、大きな案件を複数まわすのは大変でしょう。

まとめ

自分がフリーランスになって経験したことのある範囲で、売上と忙しさがどのように関係していたかを振り返ってみました。

読んでいて気づいた方もいると思いますが、売上によってワークスタイルや仕事の中での役割が変わってきます。そして重要なのは、今回基準にしたのはあくまで売上なので所得で考えれば、外注を使わず自分で作業した方が売上は低くても所得は多い場合があるということです。

というわけで、売上報告を毎月しているものの、売上だけでフリーランスとして上手くいっているかどうかはわからないということも理解してもらえたのではないでしょうか。

しかし、売上が1つの目標になることは確かですし、これだけ働けばこれだけ稼げるんだ!と自分の中で感覚をつかむことは重要なので、今年は余計なことは考えずにしっかり働こうと思います!