フリーランスの女性

確定申告、会計、経理、フリーランスのお金の疑問に答える書籍まとめ

確定申告、会計、経理、フリーランスのお金の疑問に答える書籍まとめ

フリーランスの女性

2014年の元旦からスタートさせたフリーランスも1年が経ちました。そして、年も変わって確定申告がいよいよ近づいてきて、新年は改めてフリーランスのお金関係の勉強をしました。

そんな時に役立つのが、確定申告から日々の会計業務や経理処理、そして、見積の書き方や請求書の書き方まで、さまざまなお金に関することが解説された書籍です。しかし、このような内容はなかなか1冊の本を読んだだけで学べるものではありません。私もこれまでにフリーランスをスタートする前から、最近購入したものまで、さまざまなお金に関する書籍を読んできました。

今回はその中から、カテゴリー別にフリーランスのお金の疑問を解決するオススメ書籍をご紹介します。

開業準備から確定申告まで網羅した内容を知りたい

会社に雇われている状態と、個人事業主で何でも自分でやらないといけない状態とは、根本的に違います。ですから、漠然と独立しようかと思っても何から手をつけて良いかわからない方も多いのではないでしょうか。そんな方には、開業準備から確定申告、そして将来法人化するような時にも使える一連の流れがわかる本を1冊読んでおくのがオススメです。

オールカラー 個人事業の始め方

開業、運営、経理、税金まですべてわかる!個人事業が今スグ始められる!

そのものズバリなタイトルですが、この本は私のようなデザイナーのフリーランスから、飲食店を開業したい方やネットショップを開業したいような方まで、あらゆる個人事業の始め方についてわかりやすく書かれた本です。オールカラーというのもポイントで、開業届けから確定申告に必要な各種書類まで、カラーで書き方を解説してくれているので、理解しやすくなっています。そして、事業計画書の作り方や事業運営のコツまで書かれた個人事業なら持っておいて損のない1冊です。

フリーランスの教科書

「ノマドスタイルで自由に生きよう」「これからは会社員よりフリーランスだ」など、働き方についてイメージだけで語られることも多い。しかし、フリーランスはそんなに甘いものではない。今まで会社に任せていたものをすべて自分で引き受けなければならないからだ。本書では、フリーランスになりたての人がつまずきやすい税金、保険、年金、契約、法人化について、税理士と社会保険労務士がわかりやすく解説。確定申告についても「ようするに何をすればいいのか」を隣で教わっているような感覚で理解できる。「一人でも、地に足をつけて、強く生きていこうと覚悟した」すべての人に捧げるフリーランスの教科書。

私が初めて購入したフリーランスに関する書籍です。主人公が独立し、さまざなおお金の疑問を質問しながら解決していく作りになっています。主人公の設定がライターなので、デザイナーとも通じるところがあり、参考になりました。

クリエイターのための独立ガイド 増補改訂版

独立に向く人、向かない人、事務所物件探しのポイント、デザイン料の設定と請求書の書き方、知っておきたいスタッフ雇用のルール、1ケ月の収入支出シミュレーションほか、すぐに役立つリアルな情報が満載。

デザイナーという職業は専門職になりますから、やはりデザイナーに特化した独立のための本も読んでおきたいと思い購入しました。さまざまなワークスタイルで働いている方々の紹介は、見ているだけで独立後の自分もこうなりたい!と想像できて楽しいものです。そして、デザイナーならではは見積書や請求書の書き方から、営業方法やトラブルの解決法まで書かれています。

確定申告や会計、経理について知りたい

最初に紹介したような網羅された書籍にも、確定申告や会計、経理の話は出てきますが、やはり専門書にはかないません。というのも、特に日々の経理処理などわかりやすい処理であれば特に問題ありませんが、フリーランスをスタートするとこれは経費になるのかならないのか、この収入の勘定科目は何なのか、とわからないことも多く出てきます。そして、経費にできるものはちゃんと計上して、しっかり節税したいものです。

図解 いちばんやさしく丁寧に書いた青色申告の本〈’15年版〉

初心者必読!帳簿つけから確定申告まで順を追って解説。お悩み解決!経費・複式簿記・減価償却のポイントをズバリ!

節税のことを考えているフリーランスの方なら、確定申告は控除額の多い青色申告をしたいと思っているはずです。しかし、お手軽な白色申告に比べて複式簿記で日々の記帳を行わないといけないなど、その分大変なこともあります。そこで、青色申告について書かれた専門書も1冊持っておくと、わからないことがあった時に助かります。タイトルにあるように、図解が多く難しそうな内容もわかりやすく理解できます。

フリーランス・個人事業の絶対トクする!経費と節税

好きなアイドルのCDを経費で落とすことは可能なのか? 個人事業主がいちばん知りたい「経費と節税」について、 日本で唯一の”確定申告専門税理士”が、 ホンネでとことん教える! 個人事業主にとって税金は切実な問題。 税金の負担をいかに減らすか、そのポイントはやはり経費。 仕事にかかわる費用はもちろん、 生活の部分にもかかわる費用をどこまで経費として合法的に計上できるか、 これに尽きる。 税務署につっこまれない、経費計上の勘所はもちろん、 経費と節税の基本的な考え方から、経費を使った節税テクニック、 さらには個人事業主は無視できない消費税と法人成りについても解説。

このような切り口の書籍は人気があるようで、何冊も出ていますが、フリーランスとタイトルにあるのでこれを購入しました。やはりそれが良かったようで、実際に自分がフリーランスで活動していて迷うような経費に関する具体的な話がいくつも出てきます。特別なことをしなくても、しっかりと経費になるものや処理の仕方を理解しておくだけで、フリーランスのスタート時には十分節税になると思います。

「全自動のクラウド会計ソフト freee」について知りたい

先ほど、青色申告の場合は複式簿記で記帳をしなければならないと書きましたが、日々の記帳を帳簿とペンでアナログで行っている方はほとんどいないのではないでしょうか?大抵の方が弥生会計に代表されるような会計ソフトを使って入力しているとはずです。しかし私は、さらに便利な「全自動のクラウド会計ソフト freee」を使用しています。便利なことは確かなのですが、会計ソフトですから簡単といってもマニュアル本がないとなかなか難しいのが事実です。

会社の経理を全自動化する本 全自動クラウド型会計ソフトfreee(フリー)でお金も手間もかけずにらくらく経理

本書は今話題のクラウドソフトfreeeを使った、カンタンに確定申告を終えられて、なおかつ、会社の経理フローがしっかりわかる本です。
初期設定や日々の取引の処理についてどの様に処理を行えればいいのかわからない、税理士に毎月の顧問報酬を支払うほどではないけれど、freeeによる自計化の為に【導入部分だけ】知りたい、など短期集中で、日々の仕訳の留意点、帳簿の保存の仕方などをレクチャーすることで、自分自身で経理業務を円滑に運べるようになります。これからスタートアップ予定の個人事業主(個人、フリーランス)や、小商い(法人、小さな会社)の方の会社の経理を「全自動化したい人」におススメです。
毎年の確定申告の締切を目前に、「忙しいのに、困る! 」という方は必携の一冊です! !

私の顧問税理士もしてくれている廣升健生税理士事務所の廣升氏の著書なのですが、この1冊のおかげで登録、口座の同期だけを行って、それから放置していたfreeeをちゃんと使えるようになりました。そして、freeeの1番の特徴である経理の全自動化ということに焦点をあてて書かれた本なので、freeeユーザーであれば必携の1冊と言えるでしょう。Amazonレビューでも書かれている、本と合わせて使えるWebマニュアルも廣升氏本人の解説を動画で見ることができてわかりやすいので、オススメです。

世界一ラクにできる確定申告 ~全自動会計ソフト「freee」で手間なく完結! ~ 平成27年版

恐怖の3月15日 ― 確定申告の締切を目前に「あれ、ここはどうやるの?」と不安になったり、「ただでさえ忙しいのに、もっとラクにできないの?」と思いませんか。
そんな悩みにお応えすべく、勘定科目を覚えない、領収書の整理もしない一番ラクに確定申告を終える具体的な手順を丁寧に解説しました! 「経費にできるかどうか」という悩みどころもしっかりフォロー。
自動で帳簿付けしてくれる話題の全自動クラウド会計ソフト「freee」にも対応しています。

こちらがfreee公式のマニュアル本ということになります。ここの内容はとてもわかりやすいのですが、全体の構成が非常にわかりづらいのが難点です。freeeの操作、経理処理の話、節税的な話がミックスされて展開されるので、自分の知りたい情報を探すのに時間がかかってしまいます。しかし、内容は良いので「会社の経理を全自動化する本」を読んでからこの本を読めば、個別のわかりづらい処理にも対応できるようになると思います。

まとめ

これらが私が購入して読んだ フリーランスのお金関係の書籍です。こうしてまとめて見ると、7冊も読んでいることに気づいて自分でも驚きました。

青色申告などは申請書を出さなければいけませんし、日々の経理業務も間違えて行ったのでは確定申告前に大変なことになって、最悪の場合、青色申告の65万円の控除が受けられない場合もあります。それ以前に、フリーランスになること自体、しっかりと事前に知識や情報を得て、開業してからのリスクを減らすようにしておかなければいけません。

そのために今回紹介したような書籍は非常に役立つものです。ただ、これらの知識を吸収して経理処理を行っていくこと自体が売上を直接生むわけではありませんから、私は7冊も読んだのでそろそろ知識のインプットはこれぐらいにして、本業でしっかりと売上を上げていきたいと思います!