【クラウドソーシングも含む】プロに低料金の案件を気持良く、しっかり仕事をしてもらうコツ
昨日は「デザインのクオリティと値段の関係をハッキリさせておこう」という記事で、デザインを無償、もしくは友達価格でお願いする人に、「サクッと作ってくれればいいよ!」と言われても、最低限の作業時間はそれなりにかかるんです!ということを鼻息荒めに書いてしまいました。
WEBデザイナーの方で、サイトをタダで作って欲しい!と言われることはあまりないと思いますが、私はグラフィックデザインの案件の方が多く、しかもクラブイベントのフライヤーも多く作っていたので、無償の案件や友達価格の案件はかなりの数を受けてきました。そして現在は、クラウドソーシングを収入の1つとしているので、そこでも日々、驚きの低価格案件を目にします。
そこで今回は、クラウドソーシングの低価格案件や、友達価格で仕事お願いする場合に、相手に気持良く、且つしっかりと仕事をしてもらうコツを、受注側の立場から書いてみます。
一般的相場を知っておく
デザインの案件や撮影の仕事で、なぜ価格のことで問題が起るのかというと、それは発注者が一般的な相場を知らない場合があるのと、そもそも一般的な相場があるのか!?という問題があるからではないでしょうか。
今はアベノミクスでデザイン費の相場も少しは上がっている、ような気もしないではないですが、全盛期のデザインやカメラマンが美味しい仕事だった時代に比べると、かなり厳しいことに変わりはありません。結局、デザイン費なんて水物ですから、景気が良くて高い時代は高過ぎて、不景気な時代は安過ぎる。そんな感じではないでしょうか。
しかし、今回のテーマのようなクラウドソーシングや、友達価格でお願いするような仕事は、元々そこまで大きな案件では無く、相場の価格もそんなに高いものではないはずです。ですから低料金で依頼をしたくても、一般的なロゴやフライヤー、パンフレットの価格は理解した上で依頼をしましょう。
「フライヤーって基本はタダだよね、今回は3,000円出すから頑張って!」みたいなノリで来られると、こっちはどこから突っ込んで良いのかわかりません。
いくつか制作の料金相場を載せているサイトをご紹介しますので、参考に見てみてください。
Web制作の料金相場/早見表【2013年 クラウドソーシング版】 | Find Job ! Startup制作の料金相場 …
カタログ・パンフレット・フリーペーパーの制作【Honlabo】小冊子のデザイン制作の外注料金相場|ゼロからの編集学校
低価格でやりたい理由を明確に伝える
クラウドソーシングで多いのですが、特に理由も書かれず驚きの低価格で、応募してみませんか?とメッセージが届くことがよくあります。いや、よくあるというか、毎日来ます。これでは、クラウドソーシング何てやってるデザイナーはダメだとか、もうやらない、と思われてしまうのも仕方がありません。
ちなみにどれくら安いかというと、電子書籍の表紙デザイン3,000円。A4両面パンフレット10,800円。これくらいの物が溢れ返ってます。しかも、パンフレットに入れたい内容が箇条書きで書かれているだけで、構成も何もかも丸投げ…。百歩譲って、いや、千歩譲って、それでも良しとしたとしましょう。この条件でコンペですよ!流石に無茶苦茶です。そして、発注者は当然のようにこの価格で案件募集を出しています。まぁ、それにも関わらず、結構まともなデザインを応募している方がいるので、ある意味これがクラウドソーシングでの相場なのかもしれませんが、なぜ、その価格でお願いしたいのか、理由や状況くらい書ける範囲で良いので書きましょう。
クラウドソーシングであっても、そういう理由なら協力したいし、制作したいという人がいるはずです。アピールできるポイントはしっかりアピールしましょう。ちなみに、低価格でチラシのような手間のかかる案件の上、内容もよくわからないような丸投げで、しかもコンペだと、2~4件くらいしか応募がないものもあり、結局その中で良い物がなく、改めて募集をかけている場合もあります。それなら、もう少し金額を上げて、コンペではなく見積もりの比較にした方が良い成果物が上がってくると思います。
お金以外のもので返す
このままだと私は、クラブイベントのフライヤーなどを無償で作ってきたから、怒っている人のように思われているかもしれませんが、実際はそういうことで不愉快な思いをしたことは殆どありません。
理由は、自分はDJもしているので、フライヤーを作ったイベントでDJもするし、デザインするに当たってイベントのコンセプトから関わり、納得のいくデザインし、イベント運営のノウハウも身に付けられたからです。フライヤーを作るということをきっかけに、楽しくDJをして、それだけの経験もできたことは、今の自分の大きな財産になっています。
このように無償の仕事や低価格の仕事でも、お金以上の価値や経験が得られることも多くあります。
しかし、クラウドソーシングの「この案件は低価格ですが、採用後は継続発注有り!」みたいなことを釣りで書くのはやめてください!書くなら発注しましょう。そして、延々と低価格なのもやめましょう。
まとめ
受注側としては、お金のことを置いておくと、気持良く満足のいく仕事ができればそれで殆どのことはOKなんです。そして、発注側はお金をあまり払えない場合に、気持ち + テクニックや知識としても、クリエイターに気持良くしかっり働いてもらう方法をしっておくべきだと思い、今回の記事を書きました。
もう、細かいお金を記事を書くのは、このくらいでやめておきますw