彼岸花

「鬼畜島」が似てると言われるている「彼岸島」を読んだら全然似てなかった!

「鬼畜島」が似てると言われるている「彼岸島」を読んだら全然似てなかった!

彼岸花

昨日は「【読書メモ】「鬼畜島」B級ホラー全部乗せの超怪作!」という記事で、年末に出会ったとんでもないマンガを紹介しましたが、このマンガ、シチュエーションや登場するキャラクターが既存の映画やマンガに似ていてそれらの寄せ集めだ!というレビューも多いんです。

その中でも今でも連載が続いているうえに、タイトルにも同じ「島」が入っている「彼岸島」に似ているという感想が多かったので、早速チェックしてみました。

彼岸島は長期連載の人気マンガ

正直、なんでチェックしてなかったんだ…、と思うくらいの私のツボの「グロ系バトルマンガ」だったのですが、今日まで1度も読んだことがありませんでした。

まずは『彼岸島』のWikiを調べてみると、『週刊ヤングマガジン』にて2002年から連載がスタートし、現在でもストーリーは第3章目に突入しているという長期連載の人気マンガです。

そして内容はこのように完結に説明されています。

キャッチコピーは「吸血鬼サバイバルホラー」。吸血鬼に支配された孤島での生存や脱出、吸血鬼の操る異形の怪物との対峙をメインとした作品だが、バトル漫画・ファンタジー漫画・SM漫画・シュールギャグ漫画などの要素も持つ。

なるほど、この内容だけを見ると『鬼畜島』に似ていると言われる理由もわかります。

そして、映画化、ドラマもされているようで、その人気ぶりはかなりのもののようです。

TVドラマ「彼岸島」公式サイト

彼岸島 第1章をまとめて読んでみた

Wikiを見る限りでは、私のツボマンガであることは間違いないので、これは読んで見るのは1番早いということで、軽い気持ちで1巻から読み始めたのが間違いでした。
結局、あまりの面白さに時間を忘れて読んでしまい、1日で第1章分、33冊を読破してしまいました。

これだけ長い期間連載が続いていることもあり、物語はかなり丁寧に進んでいきます。平和だった彼岸島がなぜ吸血鬼の島になってしまったのか、バトルマンガでありがちなやたら強いキャラの強さの理由、伏線も回収され謎もちゃんと解き明かされます。

最近はサバイブログの過去記事「【読書メモ】現在連載中のオススメ、グロ系バトル漫画ベスト3」でも紹介したようなゾンビもの、不死身もののマンガが流行っていますが、その多くが『彼岸島』の影響を受けているのではないかと思うほど、早い時期から連載されて流行を先取りしていた「グロ系バトルマンガの走り」が『彼岸島』のようです。

『鬼畜島』というB級ホラーをなめんなよ!

一気に『彼岸島 第1章』を読破して、今回のテーマのである「鬼畜島は彼岸島に似ているのか!?」という疑問の結論ですが、まったく似ていません!

確かに島で殺戮が繰り広げられるという点は同じですが、そんなことを言ったら、エイリアン系の映画は宇宙でエイリアンと戦っているが、だから似ていることになるのか!というレベルの話です。

『彼岸島』は絵こそは下手さが否めない作品ですが、説明したようにストーリーが大変良くできており(丸太が最強すぎるというギャグ要素はあるものの)、しっかり作り込まれた「吸血鬼サバイバルホラー」マンガです。

それに比べて『鬼畜島』はどこまでいっても(まだ2巻までしか出ていませんが)完全なB級ホラーマンガです。そのB級ホラー具合は、今のところ一切揺らぐ様子がありません。話が進めば進むほど、新キャラが出てくれば出てくるほど、B級ホラー具合が増していくマンガをこれまで見たことがありません。

B級ホラー映画が好きな人ならわかると思いますが、それはいくら話題になっていようと、ハリウッド映画などと比べるべきではありません。大きな違いはまず予算だと思いますが、B級映画はショボいのが良いんです!しかしマンガだとついついスケールが大きくなってしまい、映画でいうとハリウッド映画のようになってしまいがちです(彼岸島は話がわかりやすくスケールアップしていきます)。
しかし『鬼畜島』は違います。グロかろうと、怖かろうと、なんかショボいんです!このショボさはそうそう出せるものではありません。まさに今年最後の怪作マンガです。

まとめ

というわけで、『鬼畜島』と『彼岸島』はとにかく似ていません!

しかし、私のようにどちらかが好きであれば、もう片方も好きになる可能性はかなり高いので、これからの冬休み、2つとも皆さんの課題図書にしてみてはいかがでしょうか?