【強制ノマド】回答編:どこでも働けるのに仕事が早く終わらないのはナゼなんだろう
今回は、昨日書いた記事「【強制ノマド】どこでも働けるのに仕事が早く終わらないのはナゼなんだろう」という疑問に対しての私の意見と、まわりのデザイナーに聞いてみた意見とを合わせた回答編です。
そもそもどんな疑問だったか、簡単に復習してみましょう。
ノマド化によって、移動時間なども働ける環境が整って来たので、その分仕事のロスタイムが減り、早く仕事が終わって、プライベートな時間が取れるはずなのに、そうなったという話は殆ど聞かないのは何でだろうという疑問でした。そして私はその答えとして考え得る4つの仮説を立てました。
- 労働できる時間が増えた以上に労働量が増えた
- 労働できる時間が増えたのでついついダラダラ働いてしまう
- 言う程どこでも働けるわけじゃない
- 労働できる時間が増えた分、ちゃんとプライベートな時間が増えた
というところで、みなさん自身はどうですか?と疑問を投げ掛けて見たところで終わりました。
総合的な回答
先に総合的に考えた場合の回答をいってしまうと、
- 様々な業種がまだデジタルやIT化への過渡期であり、その弊害としてムダな作業も多く発生し、ノマド化で増えた労働時間でも追いつけない程、仕事量が増えている
- ノマド化でフリータイムでいつでもどこでも働けるような流れがあり、止めどなく仕事がくる
この2つが大きなポイントになると思います。それでは、私の立てた仮説とも照らし合わせながら細かく考えていきましょう。
1.労働できる時間が増えた以上に労働量が増えた
まさにポイントでも触れたことですが、まわりのデザイナーに聞いてみて真っ先に返ってきた答えがこれでした。つまり昔より(私と同い年なので入社した8、9年前と比べて)、確実に忙しくなっているということでした。
これは、紙媒体中心のグラフィックデザイナーに聞いても、WEBデザイナーに聞いても共通していたことで、
- PCでのデザイン作業だからすぐに出来上がると思われている
- そのため、何パターンもちょとした部分の違うものを作って見せて欲しいと言われる
- 紙、PC、スマホ、タブレットと、1つ作ってもリサイズが多い
というものが上がってきました。どれも、自分も経験があることで大変な思いをしたこともあります。写真違いや、カラーバリエーションなど、組み合わせは星の数ほど出来るわけですから、作る側はこれが最高のものです!と提出できて、発注側も良い悪いの判断や決断が出来る人でないと、一生この案件終わらないのでは!?と思うことがあります。
それと、デザイン業界に限ったことでなく、どの業界でもWEBやIT関係を避けて通れるところは殆どありません。ですから、今までの業務(オフライン)に加えて、WEB関連のこと(オンライン)のこともしなければいけなくなって、忙しくなっている方も多いと思います。
2.労働できる時間が増えたのでついついダラダラ働いてしまう
これも、私も友達デザイナーも経験のあることですが、日本の起業は仕事の早い人は早く帰れるのではなく、さらに仕事が振ってくるという何とも惨い空気感(というか事実)があります。ですから、月給で給料が変わらないのなら、なるべく忙しい振りをしてダラダラ働いてしまう傾向があります。
そして、フリーランスでは、企業での理由とは違い、自分で自分のことを律するしかないので、それはそれでダラダラ働いてしまうこともあります…。
3.言う程どこでも働けるわけじゃない
これは、企業で働いている人はWEB系であっても、まだまだノマド的な働き方もできるところは少ないようです。逆に昔は撮影で海外や、国内も色々な所に行ったけど、今ではストックフォトと合成でどうにかすることが多いので、飛行や新幹線でノマドワークする以前に、ずっと社内のデスクで作業をしていて、ランチすらゆっくり取れない…。という答えもありました。
そして、私はフリーランスで働く場所を選ばずに働ける状態ですが、移動中まで働こうと思うと、それなりの気合いと根性が無いと、本の読んで気付いたら寝ていて目的地到着…という感じになってしまいます。
4.労働できる時間が増えた分、ちゃんとプライベートな時間が増えた
今のところこの状況に1番近いのは、前に書いた記事「プライベートな時間を増やすためのノマド論」で紹介した私の友達のワークスタイルだと思います。彼は仕事柄、車での移動が多く、仕事と仕事の間の時間が多いので、そのすきま時間にネットからの情報収集や読書、MacBook Proも携帯しているので、打ち込みの音楽制作までやってしまう強者です。ですから、それらを全て仕事の終わった後にやるよりも帰宅後の時間も増えたと話していました。
ノマドワーカーよりも、ノマドスタイルでどこでも自分の好きなことができるという時間の使い方は、自分も参考にしたいと考えています。
まとめ
というわけで、やはり、仕事の量が増えているというのが1番の問題でした。それともう1つ問題なのが「デジタル化の利点をまだまだ活かし切れていない」ということだと思います。
しっかりプライベートな時間も取ったり、休暇も取ろうと思うと、やっている仕事を自分以外の人でも回せる必要性があります。この時に必要な情報の共有やデータの一元管理は、まさにデジタルの得意とされるところです。ですから誰かがいなくても、他の人でしっかりと業務が出来るシステムを構築しておかないと、大したポジションでもない人に対しても君がいないと仕事が回らなくて困る!というような状況の企業では、一生長期連休など取れることはなく、GW11連休何て夢のまた夢になってしまうはずです。
個人としては、替えのきかない人材を目指し、企業としては誰かが欠けてもスムーズに回るシステムを構築する。これがデジタルの力も十分に使って出来れば、少しは労働時間も減ると思うのですが、みなさん、どう思われますか?
最後にGW中も出勤しているのに、私からの突然の質問に答えてくれた友達たちに感謝します!