AmazonでKindle版の書籍ばかりを買っていては気づかないこと
インターネットのおかげで、愛媛の田舎にいても欲しいものをポチッと手に入れることのできる時代です。
特に書籍についてはKindle版で出ているものは、ワンクリックで購入してすぐにiPhoneやiPadなどのデバイスで読めるので、最近の本を買う基準はKindle版が出ているかどうかも大きな理由の1つになっています。
地元にも普通のチェーン店の書店はあり、そこそこの冊数はありますが、少し突っ込んで専門書的なものになると無いものが多くあります。というわけで、昨日は松山に出勤したついでに久々に大型書店に行ってきました。
ジュンク堂書店 松山店に行ってきたのですが、5階建ての書店でかなりの冊数の書籍があります。久し振りにそんな大型書店に行くと、AmazonでKindle版の書籍ばかりを買っていては気づかないことがあると思ったので、書き留めておきます。
情報量が目で見てわかるのは圧巻
どれだけ大きな本屋にいってなかったんだよ!と突っ込まれそうな感想ですが、本1冊1冊に多くの情報が詰め込まれていて、そんな本が大量にあるというのは、まさに情報を物質として見ているような気がして迫力がありました。
扱っている冊数だけを考えればAmazonの方が多いの決まっていますが、数字で○○万冊という数を見たり、電子書籍を買ってダウンロードしても、情報量に圧倒されるという感覚はありませんが、実際に書店で目の当たりにすると、そう感じずにはいられませんでした。
例えるならば、多読の人の頭の中にいるような感じがしました。
原書の厚さと情報量
前に読書と年収の関係というような主旨の記事どこかでみました。書いていたことを要約すると、
- 普通のサラリーマンは週刊誌やスポーツ新聞を読んでいる
- そこそこ稼ぐ人は手軽な価格のビジネス書を読んでいる
- エリートはそのビジネス書の元になった海外の原書を読んでいる
と言った内容でした。これが頭の中にずっと残っていたので、書店でもビジネス書のコーナも訪れてみました。
海外のヒットしたビジネス本の翻訳版が日本で発売され、それが日本でヒットすると、その内容のエッセンスだけを抽出したような似たようなタイトルのビジネス書がドバーっと出るわけです。
わかりやすいところでいうと、クリス・アンダーソン著「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略」などは、翻訳本が日本でも大ヒットして、その後、フリーがなんたらというように似た内容で読みやすくしたような本が大量に出ました。
この似たような本は、確かに読みやすく、まぁ書いてあることも原書のエッセンスを入れてあるわけですから、サクッと読めて役に立つと言えます。しかし、電子書籍で見ていたのでは気づかなかったのですが、このエッセンス系ビジネス本と原書では、本の厚さが2倍〜4倍くらい違います。
これは書店で本を手に取ってみて、初めて気づいたことです。何かを伝えるためのページ数 = 内容にこれだけの差がある、つまりエッセンス系ビジネス本ではかなり内容に削っていると考えると、やはりエリート層は高い金額でも原書を読むというのは納得できる気がします。
アウトラインは少ないページ数でも伝えられるかもしれませんが、本質に迫っていくほど、当然ページも増えて厚い本になっていく、ということでしょう。
まとめ
今回の経験があっても、本の管理的にもKindle版の電子書籍を中心に購入していくことには変わりませんが、それが = 本屋に行かなくても良いということではないことを痛感しました。
やはり、大型書店にふらっといけるような東京の生活は、物質中心に考えると恵まれたものだったんだなぁ、とこういう出来事があると感じますね。