ストレス可処分所得について考えてみる
愛媛の田舎から東京のデザイナーの友達とLINEでやり取りをしていると、本当にみんな忙しそうに働いています。
自分の会社員時代を思い出せば良いだけのことですが、忙しくないデザイナーの話は殆ど聞いたことがありません。
みんな、このままの状況がずっと続くことを良しとしているわけではありませんが(年齢的にも体力的にも)、フリーランスなどでやっていけるかと考えると、今の給料ほど稼げるかという問題があるのでなかなか実際に行動に起こすのは難しいようです。
そんな周りの話も聞いて、それなら実験も兼ねて自分が地元にUターンをしてフリーランスで活動しながらブログで記録を残していこう。と始めたのがこのSURVIBLOGをやっている理由でもあります。
そして実際に現時点で会社員の頃と比べてどちらが稼げていたかというと、断然会社員時代の方が稼げています。
フリーランスになって収入が上がるケースと下がるケース
これは単純な話ですが、会社員時代に働いていた頃と同じくらいの仕事こなしていれば収入が上がる可能性が高いし、そもそも仕事が少なければ下がる可能性の方が高くなります。
安定して受注がある案件があるかどうかによっても収入の波が違ってきますし、そこは会社員の方が余計な心配をしないで良かったかもしれないと思うことがなくはありません。
このように書くとみんなやっぱりフリーランスになるのはリスクが高いと思ってしまうかもしれませんが、その時いつも考えてしまうのは「ストレス可処分所得」ということです。
ストレス可処分所得とは
これは自分で考えた造語なのですが、そもそも可処分所得とは、
国民所得計算上の用語。個人所得から個人所得税その他の公課を控除したもの。個人所得とは個人の受け取るあらゆる所得の合計であり,賃金,個人業主所得,個人の賃貸所得,配当,利子などのほか年金などの移転所得も含む。
簡単にいうとサラリーマンでいうところの手取りでいくらかということです(他の副収入が無い場合)。そして、自分の場合この手取り的な所得が会社員時代よりも少ない。ということは前に書きました。
しかし、会社員時代の支出を考えてみると、労働時間が長かったり忙しいかったりするのでそのストレスを発散するための支出が多かったことに気付かされました。
つまり、手取りの額からストレス発散のために使ったお金を差し引いて手元に残った額のことをストレス可処分所得と考えたわけです。
夜遅くまで働くとストレス可処分所得は下がる
ストレスで支出が増えるもの代表的なモノといえば飲食代です。これは外食の値段を考えてもわかりますが、朝定食よりもランチ、ランチよりもディナーの方が値段が上がっていきます。ようは外食は夜遅くなればなるほどコストが上がっていくわけです。そして、夜に食事をしているとお酒の一杯でも飲みたくなり、そうなると一杯ですまないことは良くありますから支出はどんどん増えていきます。
だったら吉野家、すき家で毎晩食事をすれば良いかと言われると、そんな食事ばかりではそれはそれでストレスが溜まってしまいます。それにいくら牛丼が安くなっても自宅で自炊出来る時間に帰宅して、計画的に自炊をした方が安上がりなのは言うまでもありません。それに夜遅くでも開いているお店を考えると、牛丼、ラーメン、居酒屋と、自然と高カロリーのものが多くなるので体にも良くありません。
その支出はストレスからくるものか冷静に考える
これだけ働いたんだから、週末はぱぁーと買い物をしよう!がっつり飲もう!と思うことが会社員時代には多くありました。勿論、必要な買い物やコミュニケーションのための飲み会も多くありましたが、今はほとんど買い物もせずお酒も週1でビール1本飲むか飲まないかということを考えると、ストレス発散のために多くのお金を使っていたんだなぁと感じます。
もちろん環境の変化の影響もかなり大きく、そもそも娯楽も無いし実家住まいなので支出が減るのは当たり前なのですが、ここまで極端に環境が変わると色々なことがわかるということです。
習慣を見直すことは重要
ここまで書いて俺はバリバリ働いてバリバリ稼いで好きに使っているんだから文句無いだろう!と思う方もいるかもしれませんが、特に文句はありませんw
しかし、良くも悪くも毎日送っている生活や仕事のスタイルは習慣化し、他の方法や過ごし方を考えなくなり更に支出が増える思考になることもあります。現に自分は職場まで自転車30分で通えて渋谷が通り道で便の良い三軒茶屋に住んでいながら、もっと近くて便利な場所が無いかと家賃の高い恵比寿や六本木の物件を探していたころがあります。今思えば、あの頃はどれだけ働くつもりだったのでしょう…。
このようにライフスタイルやワークスタイルを考える時に、ストレス可処分所得という考え方は使えるのではないでしょうか。
今後の課題
今は会社員時代に比べてストレスが減って、ストレス可処分所得が増えていることは確かです。しかし、所得そのものが減っていることには問題がありますし、あまりにも低いままだったり不安定過ぎてもそれ自体がストレスになってしまうので難しいところです。
ですから会社員とフリーランス、どちらが良いという結論が出せるものではなく個々の状況や考え方にあったワークスタイルの多様性が必要だとおもうので、このブログでも色々な仕事の仕方を紹介しながら売上が上がるように頑張ります!