三浦展講演会とその前後のできごとを含んだ感想
先日、2月10日に「『2030年日本の地方都市に求められるものとは』三浦展講演会」に運営スタッフとして参加し、もちろん講演も聞いてきました。
『2030年日本の地方都市に求められるものとは』三浦展講演会 | Peatixですからその感想を書いておきたいと思うのですが、その前後にあった自分のできごと、
今さらですが、「TBS RADIO ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の映画批評コーナー「ザ・シネマハスラー」の『桐島部活やめるってよ』の回を聞いて学校や社会の同調圧力について考えつつ(2月9日夜)、地元の専門学校の最後の授業で他のフリーランスのクリエイターも招いてパネルディスカッションで学生の質問に答えて、デザイナーになったきっかけやワークスタイルの話などをする(2月10日昼)、三浦展講演会に参加して超高齢社会について学び(2月10日夕方)、隣町の内子町で地域おこし協力隊の方々とリアルな地方再生の話をする(2月11日夜)という、個人的にはどれも密接に関係している濃密な時間を過ごしたので、その感想をまとめて書いておきます。
統計の先にあるものは
軸になっている三浦氏の講演会の感想を最初に簡単に書いておくと、少子高齢化という言葉自体は小学生でも聞いたことがあるだろうし、日本国民のほとんどが理解していることだと思います。
しかし、では具体的に何年後にどんなことになっているのか?と聞かれても、まぁ、少子高齢化に拍車はかかると思うけれど、それで自分が生きている間にそこまで大きな問題などは起こらない気がする、と思っている方が多いのではないでしょうか。
しかし、人口や平均年齢の推移を統計で見ていくと、これは自分が生きている数十年後、いや数年後でさえも、無くなる市町村があり、働き手がいなくなり、生活力のないお一人様が増え、大変なことになる!ということがわかりました。
このような具体的な問題提起をして、そのための対策や逆にそんな時代だからこそ生まれるビジネスチャンスの話までしてくださったので、状況が把握できてその時代に向かう心構えも少しできたとは思うのですが、メンタル的には救いがない内容の講演会でした。
これは別に超少子高齢化だから暗い話というわけでなく、統計学なので当然のことなのですが、学問ですから知恵は増えるんですが、データそのものはそんな時代を生き抜く心拠り所になるわけでもなく、そういうものを提示するものでもない。だから、各自でそのあたりのことはどうにかしないといけないので、メンタル的には救いがない内容の講演会だという感想を持ったということです。
データは大事だがメンタルはもっと大事
ざっくり言ってますます大変な時代に、特に地方は厳しい時代によりなっていくことがデータから学べたので、そのための準備をしておくことは大事ですが、今の日本を100年前の日本と比べれば相対的には貧しい人でも今の方が豊かなはずです。
ですから、2030年より大変な時代になっていたとしても日本が飢餓で大変なことになっているなどということは想像しづらいでしょう。ではなぜ相対的には豊かになっているはずなのに、何か閉塞感を感じたり生きづらい感じを持つのかというと、それはそういうメンタルで生きているからなのでは?という結論に個人的には行き着きました。
過疎化した地方は、子供も減って学校も廃校になり、働き手もいない、とそれらのことが悲惨なこととして都会の人には思われてしまうかもしれませんが、実際にそこで生活している人たちは、そういうことも含めて普通の日常で、逆に地方再生とか言って見知らぬよそ者がどんどん入ってくる方が嫌だ!と思っている方も少なくありません。
日本自体がスケールダウンしていくことは、今回の講演会でも改めてわかりました。そして、そんなスケールダウンしていく日本で楽しく生きていくメンタルを持つことも今後より重要になると思いました。
統計から未来を学び、予想して行動しておくことは重要、しかし、どんな時代になってもその時代を楽しく生きていけるメンタルはもっと重要、ということです。
まとめ
サバイブログもUターンフリーランサーという選択肢は正しくて、自分はやりたいことをやっている!というメンタルがあるからこそ、いくら現状の低い売上を晒しても最終的には前向きな記事にできますが、これがその部分から気持ちが揺らいで気持ちが折れてしまったら、売上報告というか、サバイブログなんて書いている場合ではありません。
もっと長々と書こうと思えばいくらでも書けるネタですが、それはこういう話に興味がある方がいたら、飲みながらでも話しましょう!