愛媛の有効求人倍率と私がフリーランスを選んだわけ
TVを見ていると愛媛の有効求人倍率に関するニュースが流れてきました。内容はアベノミクス効果なのか、少しづつ有効求人倍率が上がってきているというものでした。
「1倍以上やからみんな就職できるのか」と母が言っていましたが、親から見れば働いているのかどうかよくわからないであろう私は、よく聞こえなかった振りをして部屋に戻り、有効求人倍率について調べてみました。
愛媛の有効求人倍率は上がっている
そもそも有効求人倍率とは何かということですが、全国の公共職業安定所に申し込まれている求職者数に対する求人数の割合。になります。
求人数を求職者数で割ったもので、求職者1人に対し、どのくらいの職のニーズがあるかという割合で、倍率が1を上回っていれば、少なくとも求職者1人に1つ以上の求人ニーズがあることとなり、下回っている場合には、この倍率は、求人が不足していることを意味します。
そしてこちらが愛媛県 安定所別有効求人倍率です。
ネットで見つかったのは昨年までのものでしたが、確かに愛媛の求人倍率は上がっています。
昨年12月時点を見ると、四国最大級の都市松山で1.12倍。私が住んでいる大洲市でも1.06倍と1倍を越えています。つまり、数字の上では求職者はみんな就職出来るということになります。
しかし、現実を見るとどうなのでしょうか!?
ハローワークで調べた結果
東京にいた時の無職期間、ハローワークに行って求職活動をしなければなりません。パソコンで場所や給料などの条件を打ち込んで仕事を探すのですが、東京の仕事だけでは無く愛媛の仕事も見ていました。
愛媛でデザイナーで週休二日で月収20万で検索したとします。結果ヒットするのは2、3件です。そこで給料や休みの数を減らして色々と試した結果、愛媛のデザイナーの月収の平均は15万以上20万未満程になります。これで社会保険も入っているのかどうかわからないようなところだったりしたら、本当に厳しいなぁと思ったのもフリーランスになろうと思ったきっかけです。つまり愛媛ではデザイナーはあまり必要とされておらず、給料もとても安いということになります。(ちなみに東京で検索すれば月収30万代なら何十件もヒットしますし、50万くらいで検索しても無くはありません)
では逆に求人が多くて収入も多い仕事はというと、介護・福祉関係です。これからますます高齢化社会ですから仕事は増えますし、作業療法士の友達曰く、あまり東京と地方を比べても給料に差の無い仕事なのだそうです。
リアルなまわりの状況
それらを踏まえて地元のまわりの就職している人の状況を見てみると、確かに介護・福祉関係や建設業や林業、そして自営業などの人が多いと思います。しかし、これらの仕事も誰でも就けるものでもありませんから、結果的にいくら有効求人倍率が1倍を越えていても就職出来ていない人も大勢います。
その場合、東京などの大都市圏であればバイトの種類も多く、バイトでも稼ごうと思えば稼げる環境ではありますが、私の住んでいる市は駅前のローソンが潰れるようなところなので、コンビニのバイトですら隣町まで車で通うようなことになっているようです。それに時給の額も安いですから月に10万稼ごうと思うとかなりの日数をバイトに使わないといけないことになるようです。この話を聞いた時も、フリーランスでやってみるか。と思いました。
それでもみんな生きている
まさに地方の厳しい現実…。といった感じですが、それでもみんな生きていけています。実家に住んでいる人も多いですし、誰かしら助けてくれるような雰囲気はあるようで、お金がなくてどこに頼って良いかわからずマンションで餓死しているようなことは、田舎の方が少ないように思います。
それを単に良いことだ。と言っていれば良いかというと、親が死んだらどうするのかという問題もありますし、難しいところです。この問題に関してはまた別の記事で後日書きます。
とにかく、これらの理由でフリーランスを選んだけれど、それはそれで厳しいので気合いを入れて頑張っていきます!
【参考にしたサイト】
有効求人倍率の見方統計情報ファンジョブ